独自の哲学と繊細な感性が料理に宿る板前割烹の名店
東京・南麻布 分とく山
「分とく山」は、日本料理界にその名を轟かせる、野﨑洋光さんが総料理長を務める板前割烹。ふぐの名店「とく山」の分店として1989年にオープン。独自の料理哲学と繊細な感性を併せ持つ野﨑さんの腕に惚れ込み、足繁く通う常連客も多いという。メニューは旬の素材を盛り込んだ全9品の「おまかせコース」のみ。一品一品、日本料理の基礎をしっかり守り、素材本来の味を引き出すていねいな仕事が施されている。締めに出される「季節の土鍋ご飯」は人気の一品。春になると、タケノコの炊き込みご飯が登場。米の上にタケノコと油揚げを散らして水、薄口醤油、酒で炊き上げる。土鍋のふたを開けると、あつあつの湯気とともに食欲をそそる香りが漂う。
ご飯はふっくら、噛むほどにうまみがじんわりにじみ出てくる。タケノコの甘みとシャキシャキした歯応えも秀逸。心と体に染み入るやさしい味わいで、後を引くおいしさだ。きわめてシンプルだが、そこに日本料理の奥深さを感じ取ることができる。
Photo/ Kohei Nakamoto
Text/ Asami Kanba
基本情報
東京・南麻布
分とく山
TEL. 03-5789-3838
東京都港区南麻布5-1-5
分とく山
TEL. 03-5789-3838
東京都港区南麻布5-1-5
記事更新/ 2012.3.19
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定休日:日曜