誰かを誘って行きたくなるレストラン Vol.3シュヴァリエ叙勲シェフの体にやさしいフレンチ
東京・永田町 LʼOrangerie 光庵(オランジュリー こうあん)
「ザ・キタノホテル東京」は、小規模ながら全室36㎡以上の広さを持ち、東京のホテルで唯⼀「ルレ・エ・シャトー」に加盟するラグジュアリー・ブティックホテル。2024年7月にオープンした「LʼOrangerie 光庵」は、体にやさしいフレンチを提供するメインダイニングです。大きな窓から自然光が入るランチタイムの店内は、ヨーロッパの貴族の邸宅に設けられたガラス張りの温室“オランジュリー”のイメージと重なる、明るく開放的な雰囲気です。

「オランジュリー」という店名にふさわしい暖かな⻩⾊を基調にした店内。個室1室(6席)。「ザ・キタノホテル東京」は1964 年創業の⽇本初のサービスアパートメント「北野アームス」を前⾝とし、2019 年に開業した全 70 室のラグジュアリー・ブティックホテル。1973 年開業の「ザ・キタノホテル ニューヨーク」は姉妹ホテル
ザ・キタノホテル東京 総料理長の加茂 健(かも たけし)さんは、フランス料理の普及と⾷⽂化の向上への貢献が評価され、2017 年にフランス農事功労章シュヴァリエを叙勲したベテランシェフ。21 年間の海外生活のうちの13 年間はカンボジア王族所有の「ラ・レジデンス」の総料理⻑を務め、各国の王族や要⼈をもてなしました。「LʼOrangerie 光庵」で楽しめるのは、そんな加茂シェフが正統的なフランス料理の技術を基に⽇本の⾷材とエキゾチックなスパイスやハーブを組み合わせて作る、オリジナリティーのある軽やかな料理です。
「旅で疲れた胃腸を癒やす体にやさしいフレンチ」をコンセプトとするランチコースは、6,900円(4品)と9,200円(5 品)の2種類。写真のアミューズは、レモンバーベナのオイルとカンボジア産ブラックペッパーでアクセントを付けたじゃがいもの冷製スープと、新玉ねぎの甘みを生かしたオニオンタルト、ビーツとタピオカのチップスの盛り合わせです。

アミューズ。右はじゃがいもの冷製スープ レモンバーベナのオイル カンボジア産ブラックペッパー。左はオニオンタルト。中央奥はビーツとタピオカのチップス(写真は一例)
旬の食材にハーブなどで香りを添えた前菜は、季節感あふれる味わい。グリーンピースなどの旬の豆類と鯛のタルタルを3層に重ねた初夏の前菜は、隠し味に使われるレモングラスの芯やミントの香りが爽やか。さっぱりとしたオレンジソースをつけると、グリーンピースの甘みが引き立ちます。

前菜「鯛のタルタル レモングラスとミントの香り オレンジソース」。一番下の層はグリーンピースのペースト。その上は刻んだレモングラスの芯とミントを和えた鯛のタルタル。一番上はそら豆とスプラウト(写真は一例)
メインディッシュは、6,900円(4品)のランチコースでは魚料理または肉料理のチョイスとなり、9,200円(5品)のランチコースでは両方提供されます。写真の肉料理は、加茂シェフの故郷・広島の猟師から直送される未経産猪の肩肉をやわらかく煮込んだ「春猪のブレゼ」。猪はチョリソーソーセージとともに煮込まれているためほのかにスパイシーで、添えられた泡のミルキーな風味と抜群の相性です。

肉料理「春猪のブレゼ チョリソーソース」。フランスの青かびチーズ「フルムダンベール」を溶かしたミルクのエキューム(泡)と、季節野菜を添えて(写真は一例)
デザートは、アヴァンデセール、グランデセール、ミニャルディーズの3品構成。アヴァンデセールにはソルベなどのさっぱりしたもの、グランデセールには旬の果物を生かして再構築したフランス菓子、ミニャルディーズには丁寧に作られた焼き菓子3種が供されます。

デザート。左は、サクサクのフィユタージュ生地といちご、クリームを重ねた「あまおうのグラスミルフィーユ」にあまおうのソルベを添えたデザート。右は “お米のヨーグルト”と呼ばれる奄美大島伝統の発酵飲料、ミキのソルベ。中央奥のミニャルディーズは、右から時計回りにミントを混ぜて焼いたメレンゲ「バトンミント」、イラン産ピスタチオと伯方の塩を使った「バタースコッチ」、「オリーブのダックワーズ」(写真はすべて一例)
料理はランチ、ディナーともにコースとアラカルトでの注文が可能。2024年夏のオープン以来、人気を博しているスペシャリテ「コンソメ ラビオリ ライム」は、丁寧に引かれたダブルコンソメの滋味と、繊細なパスタ生地に包まれたフォアグラの豊かな香り、ライムを搾ることで生じるエキゾチックな味わいの変化が魅力的な1皿です。
ランチ、ディナーともに、予約制でビーガンメニューにも対応可能。また、7・8月の2カ月間は、カード会員様限定の「ウェルカムドリンク付きランチ&ディナーコース」をご用意しています。ウェルカムドリンクは「オランジュリー」と名付けられたオリジナルカクテル。オレンジとクローブを牛乳と合わせて撹拌・濾過し、エルダートニックとシャンパーニュで割った香り豊かな一杯です。シャンパーニュの代わりにソーダを使ったノンアルコールバージョンも、爽やかで奥行きのある味わい。経験豊かなシェフが手がける独創的でガストロノミックな料理とともに、優雅な夏のひとときをお過ごしください。

総料理長の加茂健(かも たけし)さん
「銀座レカン」で修業後、1999 年に渡欧し、スイスで世界的なトップレストラン「ロテル・ドゥ・ヴィル」(三つ星)をはじめ多数の有名シェフに師事。2007 年からはカンボジア王族所有の「ラ・レジデンス」の総料理⻑を13 年間務め、各国の王族や要⼈をもてなした。フランス料理の普及と⾷⽂化の向上への貢献により、2017 年フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲
Photo/Reiko Masutani
Text/ Megumi Komatsu
〈おすすめメニュー〉
ランチコース「Menu Repos」6,900円・アミューズ
・前菜
・魚料理または肉料理
・デザート(アヴァンデセール、グランデセール、ミニャルディーズ〈小菓子〉)
・コーヒーまたは紅茶
ディナーコース「Menu Découverte」17,250円
・アミューズ
・前菜
・魚料理
・肉料理
・デザート(アヴァンデセール、グランデセール、ミニャルディーズ〈小菓子〉)
・コーヒーまたは紅茶
※食材の入荷状況等により、メニュー内容が変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
〈カード会員様特典〉
「ウェルカムドリンク付きランチ&ディナーコース」をご用意※ウェルカムドリンクのオリジナルカクテル「オランジュリー」はノンアルコールバージョンもご用意しています。
※ランチコースまたはディナーコースをお電話でご予約のうえご注文の方限定(1組2〜8名様)
※特典利用のご予約は電話受付のみとなります。
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
●特典期間
2025年7月1日(火)~8月30日(土)
●営業時間
ランチ12:00~15:00 (ラストオーダー13:30)
ディナー18:00~22:00(ラストオーダー21:00)
●定休日
日・月曜日、火曜日のディナー
●電話受付時間
12:00~21:00
※混雑時にはお電話がつながりにくい場合がございます。
※諸事情により、メニュー、表示価格、営業時間等、内容が予告なく変更となる場合がございます。最新の情報につきましては、店舗ホームページ、お電話にてご確認いただきますようお願い申しあげます。
※キャンセルのご連絡は前日までにお願い申しあげます。それ以降はキャンセル料が発生いたします。
※ほかの特典との併用はできません。
※お支払いの際はタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
LʼOrangerie 光庵(オランジュリー こうあん)
TEL. 03-6261-1351(要予約)
東京都千代⽥区平河町 2-16-15 ザ・キタノホテル東京 2階
https://www.kitanohotel.co.jp/tokyo/dining/#d_05
掲載日/2025.6.18
※表示価格は税・サービス料込です。
※写真はすべてイメージです。