この味が食べたい! ファンの多い逸品つるりとのど越しのいい蕎麦を多彩な薬味で堪能
京都・烏丸御池 本家尾張屋 本店
応仁の乱の2年前の寛政6年(1465年)、菓子司として開業した「本家尾張屋 本店」。後に禅宗の普及とともに蕎麦も手がけるようになりました。「本家尾張屋 本店」の蕎麦は、北海道・音威子府(おといねっぷ)産の上質な蕎麦粉を使用した二八蕎麦。白くほっそり、ツヤがあり、つるりとしたのど越しの良さが好評です。その日の気候によって、茹で時間などを微妙に調整しているといいます。10月頃に新蕎麦が登場するのも楽しみです。
京都らしさを感じられるにしんの棒煮、かまぼこ、利休麩と大根おろしのぽん酢和えなど八寸をおつまみにお酒を楽しみながら、蕎麦が茹で上がるのを待つのも粋なひとときです。
室町時代に禅僧が蕎麦を製粉する技術を持ち帰ったことにより、蕎麦は庶民一般に食されるようになりました。蕎麦は、長く伸びることから延命長寿、また切れやすいため厄災を断ち切るという縁起の良い食べ物とされ、別名“宝来”と呼ばれていたそうです。名物の「宝来そば」は14代目が考案した風流なひと品。
「わりご」という5段の漆器に盛り付けた蕎麦に、海老の天ぷら、錦糸玉子、甘く煮た椎茸、胡麻、ねぎ、海苔、一味おろしなどの薬味をのせて、つゆをかけ、ひと椀ごとに異なる味を楽しむ趣向です。香り高くまろやかなつゆの出汁は、敷地内の地下50メートルから汲み上げる井戸水に利尻昆布、めじか、うるめ、鯖節などを用いて引いたもの。品の良い蕎麦の風味を引き立てます。
蕎麦を食べ終えたら、お膳の真ん中にある湯飲みに蕎麦湯を注ぎます。湯飲みには桜の花の塩漬けが入っており、桜湯のほのかな香りが楽しめます。「八寸付宝来そば」をご注文のカード会員様には、菓子盛りのサービスも。皮に蕎麦粉を用いた「そば餅」は馥郁とした香りと北海道産小豆のこしあんがあっさり上品。蕎麦粉の香りと胡麻の風味が香ばしい「蕎麦板」も菓子屋と蕎麦屋のふたつの顔を持つ「本家尾張屋 本店」らしいひと品です。
Photo/Koichi Higashiya
Text/Sawako Yamada
〈おすすめメニュー〉
「八寸付宝来そば」3,630円 ※税込
・八寸
・宝来そば
〈カード会員様特典〉
菓子盛り(そば餅・蕎麦板)をサービス※「八寸付宝来そば」3,630円(税込)をご注文の方に限ります。
※1名様~
◆特典期間
2020年11月1日(日)→12月30日(水)
※予約制ではございませんので、ご来店の際に「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
※お支払いはタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※諸事情により、内容が予告なく変更になる場合がございます。最新の情報につきましては、お電話にてご確認いただきますようお願い申しあげます。
掲載日/2020.10.19
表示価格は税(10%)込です。※サービス料はかかりません。
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