【美食百花 特別プラン】幕末創業の老舗割烹で味わうお昼の特別会席コース
東京・日本橋 日本橋とよだ
幕末の文久3年(1863年)創業、150有余年の歴史を誇る割烹「日本橋とよだ」。こぢんまりとしていながらも、凜(りん)としたたたずまいが江戸の粋を感じさせます。かつて、日本橋には魚河岸があり、「この店は、初代がすしの屋台を引いたのが始まりです」と5代目主人の橋本亨さん。
明治5年には江戸通りですし屋と料理屋の店舗を構え、昭和36年、現在地へ移転した際に料理屋一本に。約20年前からカウンターのある割烹スタイルになりました。ちなみに江戸の料理屋は、調理風景を見せるのは避けられていたためカウンターはなく座敷のみ、本膳料理が主流だったそうです。カウンター割烹や喰(く)い切りが主流の会席料理は、関西が先駆けなのだとか。
「食材が良く、日本料理の基本に忠実なのは大前提。日本橋は大人の街ですから、常に本物が求められます」と橋本さん。「時代とともに味覚や素材は変わっていきます。例えば、昔は砂糖が貴重でしたから料理屋では贅沢に使い、保存の意味でも甘めに味付けすることが多かった。伝統の技は守りつつ、時代に合わせて柔軟に緩急をつけながら、“わかりやすい日本料理”で献立を組み立てています」
今回は、毎日築地で仕入れる天然の魚を中心に、代々受け継がれてきた名物の胡麻豆腐と揚げしんじょうを加えた特別会席をご用意しました。「お造りは、盛り合わせの場合は4、5種類で構成し、ボリュームがあるほうだと思いますよ。秋はひらめなどがおいしいですね。焼き物は甘鯛やかます、穴子などを使うことが多いです」と橋本さん。
胡麻豆腐は水を一切使わず、牛乳と葛粉で仕上げるコクのある逸品。揚げしんじょうは芝海老をすりつぶし、ふっくらとスクランブルエッグ状にした卵を裏ごしして加えています。どちらも代々受け継がれてきた作り方。歴史を重ねてきたからこそ作り出せる、確かな味わいです。ていねいに仕事が施された端正な日本料理で、老舗の味をゆっくりとご堪能ください。
「創業以来、伝統の技とおもてなしの心を守り続けてきました。奇をてらうことはしませんが、ワインにも力を入れるなど、時代を見据えて趣向を巧みに取り入れるよう気を配っています。献立は仕入れる魚によって替わります。旬の味覚をゆっくりとお楽しみください」
Photo/Akinori Maekawa
Text/Yuko Kubota
〈美食百花 特別プラン〉
【期間】10月1日(月)→11月30日(金)
【時間】11:30~14:30(ラストオーダー14:00)
【ご優待】7,128円 ※税・サービス料込
【メニュー】
・前菜 ・胡麻豆腐 ・お造り盛り合わせ ・焼物 ・煮物 ・口替り(揚げしんじょう) ・食事 ・デザート
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
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掲載日/2018.9.18
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