名古屋の割烹料理で職人技と珠玉の食材を堪能する
名古屋・尾頭橋 すみや
「自分が食べておいしくないものは出さない」と語るのは、完全予約制の割烹「すみや」のご主人、角谷進さん。名古屋駅から電車で5分、運河が流れかつて材木流通の拠点だった面影を残す尾頭橋にお店を構える。季節の懐石料理や、いにしえより滋養強壮によいと珍重された食材「すっぽん」を気軽に味わえると評判だ。グレープフルーツジュースで割った生き血の食前酒で始まり、甘みが魅力の肝の刺身、すみやオリジナルの朴葉焼き、丸鍋など、より自然に近い形で育った浜名湖産のすっぽんだけを使用しコースで供される。「舌の肥えた常連客に支えられ、精進を続けて、ようやく素材の“おいしい食べ時”の見極めに手応えを感じ始めた」と角谷さん。
自分を信じるがごとく、魚のことは魚屋に任せると、職人は職人に信頼を寄せる。馴染み客の顔を思い浮かべながら、吟味し仕入れる時間も楽しいと語る。懐石コースで味わえる旬の「伊勢産ほうぼうの刺身」や土鍋で炊かれる「愛知産鯛めし」も美味極まりない。地産の有機栽培野菜を使った「里芋の揚げ出し」「かぶら蒸し」なども昼夜両コースで楽しめる。誰にも教えたくない、ずっと通いたくなる、確かな仕事と居心地のよさに出合えるお店だ。
Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Sayuri Hiratsuka
基本情報
記事更新/ 2011.11.18
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