深夜も営業する花街の“和牛”洋食店
京都・祇園北 みかく2nd
「昔は遅くまでやっている洋食屋さんが祇園界隈にもたくさんあったんです」と店主の三田兼司さんは話す。世代交代や街の景色の移り変わりで、気づくと“身近な洋食屋さん”がなくなっていた。それならばと思い、高級和牛料理店「京都祇園みかく」と同じビルの1階に、気軽な洋食屋「みかく2nd」をオ―プンさせた。三田さんの和牛に対する姿勢は真摯で、その知識量も並大抵ではない。兵庫県三田の雌牛のみを扱い、種牛の名前から買い付けた牛肉の質を読み取り、骨付きで熟成をさせ、自ら脱骨する。「仕入れと熟成でおいしさの8割が決まる」と言うとおり、料理する以前の知識とケアこそが、上等な和牛料理には欠かせないのだ。
写真上は「ビーフカツレツ」。赤身肉である「もも肉」を使っているのは、かむほどに旨くなる牛肉のよさを、日本人にも知ってほしいとの思いから。その醍醐味を知る外国人には早くも噂が広まり、京都の必訪店として人気を博している。
Photo/ Katsuo Takashima
Text/ Noriko Yokota
基本情報
記事更新/ 2011.9.20
※表示価格は税(5%)込み・サービス料別の表示です。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。