仏、伊の伝統と和をベースにしたアイデアあふれる創作料理を堪能
東京・西麻布 コット
美しきモダンなオブジェのごとく、大胆に松茸があしらわれた一皿。松茸からのぞく生地はなんとピザ。2012年8月に10年目を迎えた「コット」のオリジナルメニューだ。フランスとイタリアで修業を重ねてきた紫原龍一シェフ。彼が得意とするのは、フランス、イタリアの伝統の料理法と日本の食材をベースにした、アイデアあふれる創作料理。店のコンセプトは“ゲストのリクエストにできる限り応える”。「松茸を洋の料理法で仕上げてほしい」という常連からの声に応えて誕生したのが、このオリジナリティーたっぷりの「松茸のピザ」だ。一皿に約1本半、肉厚で身の締まった松茸を贅沢に使用。薄くスライスしてさっとあぶり、生っぽさを取り払いつつ、フレッシュな食感や香りは絶妙にキープ。
地となるピザはローマ風のパリパリとしたタイプ。小麦粉、塩、オリーブオイルのみで作られたシンプルな生地にトマトソースとモッツァレラを重ね、その上にたっぷりと松茸を並べる。さらに仕上げにはスダチを添えて。かぐわしい松茸、クリスピーな食感のピザ、スダチの爽やかさ……この絶妙な融合が、松茸の新たな魅力を生み出す。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Naoko Monzen
基本情報
記事更新/ 2012.9.18
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