荒木典子さんの太鼓判!島根県の食材を生かした、絶妙な火入れのイタリアン
東京・参宮橋 Sando Sando(さんど、さんど)
テラス席の緑が爽やかな店先の黒板には、島根県産の厳選食材をはじめ、各地の旬の魚介を使った魅了的なメニューがずらり。つられてふと扉を開けたくなってしまう「Sando Sando」は、イタリアのエミリア・ロマーニャ地方などで修業した中田 陽さんが、2014年10月8日にオープンしたイタリア料理店です。店名の「さんど、さんど」は、中田シェフの故郷である島根県の方言で「いつもいつも」という意味。「毎日食べても飽きないイタリア料理」を目指したいという、シェフの思いが込められています。
新鮮な素材の持ち味を引き出したやさしいイタリア料理には、舌の肥えた女性ファンも多く、料理研究家の荒木典子さんもそのひとり。
「最初にこちらのお店を知ったのは、近所で仲良くしていただいているお寿司屋のおかみさんに連れて行ってもらったのがきっかけです。その方は私と味の好みがよく似ているので、『絶対好きよ!』と言われて。どのお皿も、さらっとしているようでしっかりうま味があって、私の好みです」と荒木さん。
ランチタイムはサラダとコーヒー付きのパスタランチが好評で、定番は「パルメザンと黒胡椒のスパゲティー」。あつあつで登場するスパゲティーは、黒胡椒とパルメザンチーズとバターが相まった香りもご馳走。素材の香りと食感を引き出すために、黒胡椒は粒のままローストしてから肉たたきで粗く砕き、パルメザンチーズは細かく削ったものと粗いフレーク状に割ったものを混ぜて使っているそう。
メニューがより充実するディナータイムは、お酒が進む前菜も豊富。お酒はソムリエが選んだワイン60種類と、島根県の銘酒「王祿」が用意されており、「島根県産オイルサーディン」はワインにも日本酒にも合うと好評です。皮目はパリッと、中はふっくらと焼かれたオイルサーディンは、市販品とは別格の豊かなうま味が持ち味。中田シェフは島根県産のいわしの内臓を取ったあと、塩水に1〜2時間漬け、オリーブオイルと高知県産の魚醤を合わせたバットに移してオーブンに入れ、4時間加熱して作っているそうです。このほか、魚介系の前菜は、その日に入荷する旬の食材を使ったものもいろいろ。アワビやサザエは、島根県で漁業を営むシェフのお父さまからも届くこともあります。
メインのなかで特におすすめなのは、「脂が軽くてサラッと食べられる」ことからシェフが好んで使う、島根県産の銘柄豚「石見(いわみ)ポーク」の炙(あぶ)り焼き。荒木さんが「火入れが素晴らしいうえにいとも簡単そうに作っていたので、つい作り方を聞きたくなった」という逸品です。「自分ひとりで作っているので、サクッと作れておいしい料理を出すようにしているんです」というシェフいわく、作り方はフライパンで焼いてからオーブンに入れることを2〜3度繰り返すだけ。
中田シェフの手際よい調理風景を見ながら食事ができるカウンター席は、お料理好きにはたまらない特等席です。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Megumi Komatsu
〈おすすめメニュー〉
島根県産オイルサーディン 1,026円パルメザンと黒胡椒のスパゲティー 972円
石見ポーク炙り焼き 2,592円
※すべて税込・サービス料なし
〈カード会員様特典〉
ディナータイムをご予約のお客様にスパークリングワインを1杯サービス◆特典期間
2018年6月19日(火)→2018年7月18日(水)
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
※お支払はタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※クレジットカードは10,000円以上で利用可。
※島根県浜田市へふるさと納税した方向けの特別コースあり。
推薦者
あらきのりこ●神戸生まれ京都育ちの料理研究家。料理上手の祖母と母の影響で食に関心を持つ。神戸女学院大学文学部を卒業後、フランスへ留学。帰国後、調理師学校で料理の基礎を学び、調理師免許を取得。その後、上京し料理本の編集者として従事したのち、2007年に独立。現在は書籍や雑誌、企業へのレシピ提供、料理店の監修などを手がけながら、料理教室も主宰。2017年春から、月に2、3回小料理屋「まつみざか」を開店。
季節感を取り入れたシンプルで丁寧な料理をモットーに、家庭でできる日本料理と洋食を得意とする。趣味は書道と篠笛。
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