駒込に本店を構える「小松庵総本家」は、自家製粉の手打ち蕎麦が好評の老舗。2019年にオープンした銀座店は、江戸前蕎麦の伝統を継承するだけでなく、産地の異なる蕎麦の食べ比べなど、新しい楽しみ方も提案するモダンな蕎麦店です。白を基調とした店内は、アート作品が随所に飾られたギャラリーのような空間です。

「小松庵総本家」では、愛知県産の合鴨「あいち鴨」を生かしたメニューも人気です。「あいち鴨」を使った２種の蕎麦とサラダを楽しめる「鴨三昧」が12月・1月の２カ月間のみ楽しめる、銀座店限定のランチメニュー。「鴨の生ハムと文旦（ぶんたん）のサラダ」は、あいち鴨の生ハムと新鮮な蕎麦の芽、クレソン、文旦を使った、爽やかで香りのよいサラダです。

銀座店料理長の小池智之さんは、「あいち鴨」の魅力をこう語ります。「いろいろな鴨を食べ比べてみましたが、なかでも脂のうま味がよかったのが『あいち鴨』です。脂が溶ける温度が26度と低いため、口に入れると鴨特有のうま味と風味がまろやかに広がります」。

小池料理長は毎朝、産地の異なる蕎麦を3種類打っているため、店内では産地の違う蕎麦を食べ比べることも可能です。

「鴨三昧」の「鴨せいろ」は、人気メニューの「生粉打ち あいち鴨汁」（2,640円）の蕎麦を小ぶりにしたもの。肉厚な「あいち鴨」のロースが入ったつけ汁で味わう蕎麦は、コシのある十割蕎麦です。「あいち鴨」は、つゆとの馴染みがよくなるように、蕎麦粉をまぶして軽く焼いたものが使われています。「あいち鴨は肉質がしっかりしていて弾力があるので、少しでも焼き過ぎると硬くなってしまいます。やわらかく仕上げるために蕎麦粉をまぶしてから焼いているんですよ」（小池料理長）

このメニューに使われる蕎麦は、「花そば」と呼ばれる栃木県・都賀町産の蕎麦を自家製粉し、軟水の天然水だけで打ったもの。「花そば」という名前は、まだ花が咲いている状態で収穫することに由来しており、収穫量は多くありませんが、青みがかかったきれいな色と爽やかな香りが楽しめます。

「鴨三昧」の「鴨つくねと下仁田葱のそば」は、温かい蕎麦のなかで一番人気の「生粉打ち あいち鴨南蛮」（2,640円）の蕎麦種をアレンジし、量を小ぶりにしたものです。通常メニューの「生粉打ち あいち鴨南蛮」の蕎麦種はつくねと鴨のロースですが、「鴨つくねと下仁田葱のそば」の蕎麦種はつくねときのこ、下仁田葱。鴨本来のうま味と打ちたての蕎麦を、ごゆっくりとお楽しみください。

Photo/Hiroyuki Ono
Text/ Megumi Komatsu

〈おすすめメニュー〉

12月・1月限定ランチコース「鴨三昧」4,400円　※税込
・鴨の生ハムと文旦のサラダ
・鴨つくねと下仁田葱のそば
・鴨せいろ

※食材の入荷状況等により、メニューが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

〈カード会員様特典〉

ドリンク（店指定）または蕎麦を使ったデザートを1つサービス
※4,400円（税込）以上のランチコースをご予約のうえ、ご注文の方に限ります。
※1名様より

◆特典期間
2021年12月1日（水）→2022年1月31日（月）

◆営業時間
平日ランチ11：00〜15：30（ラストオーダー）、平日ディナー17：00〜21：00（ラストオーダー）
土・日・祝日11：00～22：00（21：00ラストオーダー）

◆定休日
不定休

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