スペイン料理の特徴は、ソースやスパイスで過剰な味付けをせず、素材本来の味を生かした料理が多いこと。イベリア半島の85%を占める広い国土は、地形や気候の変化に富んでおり、各地方にはそれぞれの地域の特産品を生かした料理が存在します。いわば、スペイン料理は郷土料理の集合体。そんなスペイン全土の郷土料理を楽しめるのが、「スペインクラブ銀座」です。

本場スペインの家具や調度品を配した店内は、異国ムード漂う華やかな雰囲気。豊富なメニューで、アラカルトでもコースでも楽しむことができます。

スペインの食文化は、生ハムや腸詰などの保存食が発達していることも特徴のひとつ。厳選した生ハムを自社輸入している「スペインクラブ銀座」では、白豚で作った生ハム「ハモン・セラーノ」と、希少な黒豚“イベリコ・ベジョータ”で作った生ハム「最上級イベリコ・ベジョータ」の盛り合わせが大人気です。

「ハモン・セラーノ」がさっぱりとした味わいなのに対し、「最上級イベリコ・ベジョータ」は力強い風味と濃厚な味わいが特徴。総料理長の遠藤裕久（えんどう・ひろひさ）さんによると、「最上級イベリコ・ベジョータ」のおいしさは、山の中で放牧され、どんぐりを餌として育つことで生まれるそうです。

「ベジョータとはスペイン語でどんぐりを意味する言葉です。イベリコ・ベジョータは好物のどんぐりを求めて山を歩き回ることで赤身の肉質が作られ、オレイン酸を多く含むどんぐりを食べることで脂肪の中のオレイン酸含有率が高まります。イベリコ豚に含まれるオレイン酸は融点が低く、人の体温と同じ37℃程度で溶けるため、脂を触ると体温で溶け始めるほど。食べても体内に脂肪が残りにくいといわれているんですよ」（遠藤さん）

スペイン料理の定番「パエリア」は、「スペインクラブ銀座」では常時４種類を用意。中でも女性に人気なのは、海老、あさり、ムール貝などの魚介のうま味が生きた「魚介のパエリア」です。粘りが少ない短粒種の米とともに魚介類を炒め、魚介の出汁を加えて炊いたパエリアは、パプリカとサフランが香る本場の味わい。「パエリアはもともとスペイン東部のバレンシア地方で生まれた料理ですが、現在は各地の食材を生かしたパエリアが全土で作られています」と遠藤さん。

メインのおすすめは、イベリコ豚ロース肉のロースト。しっとりと焼かれた肉のクセのないうま味と脂の甘みは、イベリコ豚ならではの魅力です。遠藤さんいわく、イベリコ豚のおいしさを引き出すコツは「火を入れすぎず、しっとりとロゼに焼き上げること」。イベリコ豚は世界的に高く評価される高級食材ですが、「スペインクラブ銀座」ではスペインから自社輸入しているため、リーズナブルに味わえるのも魅力です。約180種類が揃うスペインワインも、同じくスペインから自社輸入したもの。現地直送の食材を生かした料理とワインで、本場の味をお楽しみください。

Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Megumi Komatsu

〈おすすめメニュー〉

アラカルト
「魚介のパエリア」　3,700円
「イベリコ豚ロース肉　(150g) 」　3,000円
「生ハム 最上級イベリコ・ベジョータとハモン・セラーノ盛り合わせ」　3,800円
スペシャルランチ　2,800円

ディナー
「ガウディコース」　8,800円

〈カード会員様特典〉

ディナーをご予約の方にカヴァ（スパークリングワイン）またはソフトドリンクを１杯サービス

♦特典期間
2019年11月18日（月）→12月17日（火）

※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
※お支払いはタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
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