繊細かつ斬新。 アイデアあふれる 和の料理
東京・三田 日本料理 晴山
2011年、31歳で「晴山」をスタートさせた、店主の山本晴彦さん。岐阜の名店で12年の修業ののちに独立を決心、東京で半年間だけでも勝負してみようと打って出たところ、今では予約の取りにくいお店としてその名を知られるように。この時季、夜の15,750円のコースの締めに出されるのが、「子持ち鮎と銀杏の炊き込みご飯」だ。鮎は、岐阜県長良川の産。香ばしくあぶった鮎の身と、しっとりとした食感の卵が絶妙の味わい。お米に鮎出汁をたっぷり吸わせて炊き上げているから、秋の鮎のおいしさを存分に堪能できるのだ。銀杏のほろ苦さとショウガのさわやかな香りも、楽しいアクセント。それまでコースの料理をたっぷりいただいた後なのに、おかわりしたくなるのもうなずける。
岐阜の旬の食材が手に入るのは、その地で修業をしていた賜物。これからの季節には、岐阜産の鹿や猪といったジビエが出てくる予定だそう。東海地方ではポピュラーな八丁味噌で、シンプルに仕上げたオリジナルのジビエ料理をいただきたい。またキノコ類も、これからますます味も香りも濃厚になる、秋ならではのお楽しみだ。岐阜はもちろん東北地方のおいしい日本酒とともに、季節を繊細に味わう喜びを体感してみてはいかがだろうか。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Tomoko Ohashi
基本情報
記事更新/ 2013.10.18
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