世代を超えて愛される銀座の正統味
東京・銀座 南蛮銀圓亭
代官山「小川軒」から銀座「胡椒亭」「銀圓亭」を経て現在に至るまで、40年以上高級洋食を作り続けてきた吉田登シェフ。手間を惜しまぬ巨匠の技を求め、世代を超えて通う家族や文豪名士まで、この店を愛する人は数知れず。正統派の洋食メニューがずらりと並ぶが、ぜひ味わってほしいのがビーフシチュー。ソースは見てのとおり“ビロード”のように艶やかで、舌触りも秀逸。このデミグラスソースは、ブラウンソースを継ぎ足し、10日間煮詰めたあとにマデラ酒で仕上げられている。なめらかさのため、さらに、目の細かさの違うシノワ(濾し器)で3回以上も濾すというこだわりようだ。使う牛肉はA5ランクの最高級和牛。
肩ロースとばら肉の2種類の部位を、ほろほろになるまで煮込んでいる。椎茸の赤ワイン煮、にんじんグラッセ、ポテトフライ、茹でいんげん…別皿の野菜を箸でつまみ、ソースを最後の最後まで絡めとって楽しみたい。
Photo/ Kohei Nakamoto
Text/ Noriko Yokota
基本情報
記事更新/ 2011.11.18
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