オーナーシェフの高井実さんは、大阪の名門「ホテルプラザ」や南フランスの「ロアジス」などで経験を積み、2001年に大阪・福島にて独立開業。2009年に中之島に移転し、念願であった高級フランス料理店「レストラン ヴァリエ」をオープンさせました。シャンデリアが輝く重厚感のある空間には、ウェイティング・スペースやバーカウンターもあり、名店ならではのしつらえが優雅な気分を誘います。店名のヴァリエとは、フランス語で「変化」の意味。「日々、変化を求めていきたい」と話すシェフが手がけるのは、日本のおいしい食材と伝統的なフランス料理から生まれる料理。昼・夜ともにコースのみ、変化に富んだ内容で楽しませてくれます。

ぜひ味わいたいメインディッシュの「ロッシーニ」は高井シェフが修業時代の師、ルイ・ウーティエ氏から継承し、作り続ける看板メニュー。ブルターニュ産の仔牛、フォアグラ、トリュフソースが三位一体となったこのひと品。調理のタイミングや味のバランスがかなり難しいとされる料理に、ベテランシェフならではの確かなテクニックやセンスが実感できます。目の前で行われるクレープシュゼットのフランベや肉料理の切り分け、小菓子のワゴンサービスなどの楽しい演出も、テーブルの会話を盛り上げてくれることでしょう。

Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada