創業から50年余。新鮮な魚を生かした料理で知られる「魚匠 銀平」。注文を受けてから、土鍋で炊き上げる「鯛めし」はこちらの名物メニューです。今回ご紹介するのは、気軽に「鯛めし」が味わえる心斎橋店の「お昼の鯛めしコース」4,400円。付き出しからデザートまで全7品のコース仕立てで楽しめる人気のランチです。

魚自慢の店ならではの鮮度の良い造りも楽しみです。この日は、キハダマグロ、カンパチ、真鯛、ひらめ、たこなどの5種盛りが登場。ひと切れが大きくボリュームがあり、それぞれの魚の個性が堪能できます。たこには食べやすいように細かく包丁が入れてあるのもうれしい心づかいです。

続いて供されるのは、季節の天ぷらです。この日用意されていたのは、きす、三度豆（さんどまめ）、かぼちゃの天ぷら。素材の持ち味を生かすために、薄衣で揚げてあり、サクッと軽い食感が楽しめます。

メイン料理は、煮魚または焼き魚からお好きなほうを選べます。この日の煮魚はニベ（イシモチの仲間）の煮つけ。暖かい海域の砂地に生息するニベは小骨が少なく、身は淡白でほのかな甘みがある白身魚。和歌山県湯浅（ゆあさ）の少し甘めの醤油と水のみで炊くのも銀平流。魚から出るうま味たっぷりの出汁を生かした仕立てで、あとくちがあっさりしています。焼き魚は、すずきの頭の塩焼き。豪快に焼き上げたすずきは、上品な白身に塩がほどよくきかせてあり、とくに骨のまわりの身はうま味がしっかりしています。

白菜、舞茸、ささみのお浸しなどの小鉢に続いて、いよいよ「鯛めし」が登場。米は石川県能登のコシヒカリと近江米などをブレンドしたもの。主役の鯛の産地はその時期によって変わります。皮を取って、切り身にした鯛と米を昆布と水、塩のみで味付け、土鍋で炊き上げ、身とご飯を混ぜ合わせて供します。ご飯が硬くならないうちに召しあがれるよう、骨を取り除いた状態で炊き込んでいるそうです。

昆布のうま味と鯛の繊細な風味が織りなす上品な味わいに箸がすすみます。たっぷりの「鯛めし」は食べきれない場合は、おにぎりにしてお持ち帰りいただけます。魚料理ひとすじ50年余の名店のランチは、味付けも盛り付けもシンプルですが、豪快で素材そのもののうま味を最大限に生かした直球勝負の料理。名物の「鯛めし」は鯛・昆布・塩の極めてシンプルな仕立てながら、滋味深くて忘れられない一品です。

Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada

 

〈おすすめメニュー〉

「お昼の鯛めしコース」4,400円
・付き出し3種
・造り5種盛り
・煮魚または焼き魚
・天ぷら
・小鉢
・鯛めし
・デザート

※食材の入荷状況等により、メニュー内容が変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

〈カード会員様特典〉

ドリンク（店指定）を1杯サービス
※4,400円以上のランチコースをご予約・ご注文の方限定（1組2～4名様）

※ご予約・ご注文の際に「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。

●特典期間
2023年11月1日（水）→12月29日（金）

●営業時間
ランチ11：30～14：30（ラストオーダー14：00）
ディナー17：00～23：00（ラストオーダー22：00）

●定休日
日・祝休日

●電話受付時間
11：30～14：30、17：00～22：00

※お支払いの際はタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※キャンセルのご連絡は前日までに店舗にご連絡ください。
※キャンセル料発生期間につきましては、店舗にお問い合わせください。
※諸事情により、内容や営業時間が予告なく変更となる場合がございます。最新の情報につきましては、店舗ホームページ、お電話にてご確認くださいますようお願い申しあげます。
※ほかの特典との併用はできません。
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