大きな窓から明治神宮の杜が一望できるメインダイニング

1928年、銀座で本格的な西洋料理を提供するレストランを開業した「資生堂パーラー」。昨年6月に、原宿駅前に明治神宮の杜を一望できる新店をオープンしました。本プランには、ステーキをメインに、3代目総調理長、高石鍈之助（たかいし えいのすけ）さんが考案したミートクロケットや伝統のコンソメスープなどを組み込んでいます。さらに、ワゴンでサービスするデザートは、6種類の中からお好きなだけお選びいただけます。

コースの初めに登場するのは、季節の野菜の色合いを可憐に配した、鮮魚のカルパッチョ。写真で使用されているのは、天然のひらめ。その風味を最大限に生かすため、軽く昆布締めにしてあります。仕入れる魚によって、調理の方法を見極めて供します。

「本日の鮮魚のカルパッチョ 粒マスタードのヴィネグレット」（写真は一例）

さいの目に刻んだハムとボイルした仔牛肉にベシャメルソースを合わせ、衣をつけて軽く揚げた後にオーブンで仕上げる、看板料理のミートクロケット。西洋料理の基本に忠実に、手間を惜しまない工程から生まれる味わいは、明治から昭和の文化人たちを魅了し、現在も多くのお客様に愛されています。資生堂パーラーでは、コロッケをフランス流に「クロケット」と呼んでいます。

「ミートクロケット トマトソース」（写真は一例）

牛すね肉と鶏肉、鶏ガラ、香味野菜と塩、水のみで作られる「伝統のコンソメスープ」。アクを取り除きながら、約10時間以上かけて肉と野菜のうま味を引き出します。本プランでは、このスープをお客様の目の前で器に注ぎます。このサービスを行っているのは、銀座本店とこちらの店舗のみ。芳醇で奥深い香りが広がります。

「伝統のコンソメスープ」は、お一人様分ずつテーブルでサーブします（写真は一例）

メインは、「国産牛フィレ肉のステーキ マデラ酒ソース」。牛フィレ肉の表面にバターを使ってフライパンで焼き色をつけ、休ませることで火入れし、やわらかな食感に。フォン・ド・ヴォー（牛肉や骨、香味野菜などでとった出汁）に、コクのあるマデラ酒（ポルトガルで造られる酒精強化ワイン）を使ったソースをまとわせ、鮮やかに盛り付けられた季節の野菜とともに供します。

「国産牛フィレ肉のステーキ マデラ酒ソース」（写真は一例）

食事の締めは、ワゴンでサービスされるデザートです。この日登場したのは、プリンやタルト、ショートケーキ、桃のコンポートなど。常時約6種類をご用意するデザートは旬のフルーツを使用するため、内容は当日のお楽しみ。テーブルで実際にご覧になって、その中からお好きなだけお選びいただけます。

「ワゴンデザート」（写真は一例）

調理長の宍倉健太（ししくら けんた）さん（写真左）とソムリエで店長の本多康志（ほんだ やすし）さん
「創業時より、西洋料理文化の発信地として多くのお客様に愛されてきた伝統料理を中心に、メインには肉料理を組み込んだ特別コースを皆様のためにご用意しました。明治神宮の杜が一望できる開放感のある店内で、ゆっくりとお食事をお楽しみいただければ幸いです」

Photo/ Yuta Fukitsuka
Text/ Chinatsu Kimura

〈美食百花 特別プラン〉

【期間】2021年11月2日（火）→12月29日（水）
【ご提供時間】ランチ11：30～16：00（ラストオーダー14：30）
【料金】お一人様7,260円　※税・サービス料込

コース内容
・本日の鮮魚のカルパッチョ 粒マスタードのヴィネグレット
・ミートクロケット トマトソース
・伝統のコンソメスープ
・国産牛フィレ肉のステーキ マデラ酒ソース
・ワゴンデザート
・コーヒー

※食材の入荷状況等により、メニューが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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