港区青山、江戸時代の越前藩邸跡地に店を構える「ふくい、望洋楼」

古民家を移築した店内。テーブルや個室のほか、職人の仕事ぶりが間近に楽しめるカウンター席も用意する

明治期に創業した福井県の老舗料理旅館「望洋楼」が、青山で直営する日本料理店。古民家を移設した情緒あふれる店内で、現地から直送される北陸の海・山の幸をふんだんに使った料理が味わえることで人気です。今回は、貴重な天然うなぎのほか、鮮度抜群のお造りなど郷土の味を盛り込んだ、料理長渾身の特別コースで皆様をお迎えします。豊かな食文化を誇る福井を旅するように、じっくりとご堪能ください。

肉のきめが細かく、脂のジューシーさと赤身のうま味のバランスが良いご当地ブランドの若狭牛。フライパンで表面に焼き目をつけた後に、低温調理でしっとりやわらかく仕上げます。季節のベビーリーフや地の野菜と合わせ、柚子胡椒風味のドレッシングをかけていただく趣向です。

「若狭牛ローストビーフ」（写真は一例）

北前船の寄港地として、江戸から明治時代に海運で栄えた福井県。もちろん、海鮮食材も豊富です。現地にある系列店が一括して三国漁港から仕入れを行い、直送することから同店では鮮度抜群の北陸の海の幸を楽しむことができます。この日は、脂ののったメジマグロにクエ、みずみずしい甘海老が並びました。

「お造り」（写真は一例）

本プランのメインは、天然うなぎ。三方（みかた）湖や北潟（きたがた）湖のうなぎを使用し、たれを絡めながらふっくらと香ばしく炭火焼に。希少な天然資源であるうなぎの漁獲量は限りがあります。入荷しない場合は、こちらも高級魚として知られる「北陸の海の幸。のどぐろの塩焼き」のご提供となります。詳細は予約時にご確認ください。

「天然地うなぎ」（写真は一例）

8月から9月の暑さが厳しい折にうれしいのが、福井県の郷土料理である「越前おろし蕎麦」。香り高くのど越しのよい手打ちそばに、削り節や薬味のねぎを添え、冷たい出汁でいただきます。蕎麦はもちろん、出汁にこだわりが。「鯖節と宗田節に、羅臼昆布を使用。福井の老舗専門店である『奥井海生堂（おくいかいせいどう）』から仕入れる羅臼昆布がポイントです。この昆布でないと、この繊細さと滋味深さが引き出せないんです」と料理長の八木健一（やぎ けんいち）さんは話します。

「越前おろし蕎麦」（写真は一例）

料理長　八木健一（やぎ けんいち）さん
「うちの自慢は、本拠である福井県の系列店が仕入れた鮮度の良い素材をお客様にご提供できること。今回は、魚介だけでなく野菜や蕎麦まで、豊かな自然に恵まれた郷土の味をたっぷり盛り込んだ特別なコースで皆様をおもてなしします。福井を旅するように楽しんでいただけたらと思っております」

Photo/ Hiroaki Shinohara
Text/ Chinatsu Kimura

〈美食百花 特別プラン〉

【期間】2021年8月1日（日）→9月30日（木）
【ご提供時間】ランチ11：00～15：00（ラストオーダー14：00）
【料金】お一人様5,500円　※税・サービス料込

コース内容
・毛蟹 フトモズク
・若狭牛ローストビーフ
・お造り
・胡麻豆腐香煎
・天然地うなぎ
・越前おろし蕎麦
・処暑の甘味

※食材の入荷状況等により、メニューが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※天然地うなぎの入荷状況によりご提供できない場合には、「北陸の海の幸。のどぐろの塩焼き」に変更となります。あらかじめご了承ください。

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