「横濱元町 霧笛楼（むてきろう）」は、古き良き横浜の異国情緒あふれる世界観と、四季折々のコースが人気のフランス料理店です。路地裏で目を引く白い洋館は、横浜港の開港（1859年）後に賑わった料亭「岩亀楼（がんきろう）」をイメージしたもの。1階はレストラン＆バー、2階はお座敷の個室、3階はバンケットルームとなっています。

畳にテーブルを配置した2階の個室は、文明開化期のモダンな雰囲気を演出した独特の空間。オリエンタルな調度品やステンドグラスが醸し出す雰囲気を楽しみながら、小さなお子様連れでもゆっくりとコースを満喫することができるお席です。

料理のコンセプトは、西洋と日本のおもてなしの精神を融合させた「和魂洋才」。「優雅でエレガントな西洋の雰囲気を感じていただきながら、横浜らしく、気取らずに楽しめるフランス料理をご提供したいと思っています」と語る今平茂（いまひら・しげる）統括総料理長は、1981年の創業時から店を育て上げてきた看板シェフです。

季節替わりのランチコースは、地産地消を意識しながら厳選した旬の食材を使ったもの。今平さんは、「野菜のおいしい食べ方は、収穫後に一刻も早く使うこと」だと考え、なるべく地元の野菜を使用するように心がけています。

そんな今平さんが手がけるランチコースの冷前菜は、季節ごとに食材を替えて作る、なめらかなブランマンジェ。１・2月の「冬の特別ランチ」では、旬のカリフラワーを使ったクリーミーなブランマンジェに、オマール海老のタルタルを閉じ込めたジュレとにんじんのディップ、キャビアをのせたひと品が供されます。和洋折衷テイストの華やかなお皿は、横浜生まれの陶磁器「横浜焼」の流れを汲むもの。お皿からも横浜らしさが感じられる演出です。

温前菜は、「ブルターニュ産・プーレジョンヌ（若鶏）と根菜類のポトフー仕立て」と、「マッシュルームのブルーテと泡雪見立て トリュフ風味」を盛り合わせたもの。ポトフーの具のブルターニュ産若鶏は、低温の油で煮てコンフィにしているため、皮目は香ばしく、しっとりとした身はコクのある味わいです。根菜の一種として使われているごぼうは香り豊かで、日本的な親しみやすさも漂わせます。一方、貝類の出汁の泡を浮かべたブルーテ（ソース）は、味の濃いマッシュルーム「シャンピニオン・ド・パリ」を使ったもので、フランス料理らしい繊細な口当たり。ポトフーとブルーテ（ソース）を交互に味わうと、身も心も温まり、しみじみとした満足感に包まれます。

メインの魚料理の主役は、旬の真鯛をふっくらと網焼きにしたもの。真鯛とブイヤベース風ソースの間には、今平さんが大切にしている「食材が渾然一体となって奏でるハーモニー」を実現するため、「地元横浜産の“和みリゾット米”と長芋のピラフ仕立て」が盛られています。やわらかく炊かれた米の中から現れる長芋のシャリッとした食感や、真鯛のうま味、ブイヤベース風ソースの香りが口の中で奏でるハーモニーは、軽やかで優しく、食べ終わる頃には至福の境地に誘われます。フランス料理の技法で日本の食材と季節感を生かした料理は、まさに「和魂洋才」。人気のランチコースをお得にご利用いただけるこの機会に、ぜひお楽しみください。

Photo/ Reiko Masutani
Text/ Megumi Komatsu

〈おすすめメニュー〉

「冬の特別ランチ」6,061円（通常料金の5％ご優待）※税込・サービス料別
・アミューズ
・冷前菜
・温前菜
・魚料理
・肉料理
・デザート
・カフェ
※食材の入荷状況等により、メニューが変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※お会計の際にはフロアごとのサービス料（１階席10％、2階席15％）が加算されます。

※「冬の特別ランチ」は1階メインダイニングでのみ提供

〈カード会員様特典〉

通常料金6,380円（税込）の「冬の特別ランチ」を5％ご優待にてご提供
※通常料金6,380円（税込）の「冬の特別ランチ」をご予約・ご注文の方に限ります。
※1名様より

◆特典期間
2021年1月８日（金）→2月19日（金）

※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
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