長楽館 フレンチ ル シェーヌ

【美食百花　特別プラン】通常非公開の館内観覧とディナーの逸品を楽しむ特別仕立てのランチコースこのプランは終了しています

京都・東山長楽館フレンチルシェーヌ

京都の迎賓館として建てられた洋館は築100年を超える

1909年に建てられた明治の洋館「長楽館」。1階にある「フレンチルシェーヌ」は、当時のダイニングルームとして使われていたイギリス・ヴィクトリア調、ネオ・クラシック様式の優雅な空間が非日常の世界へと誘います。今回は、通常ディナーコースでのみ提供する活けオマール海老や国産牛を使った特別仕立てのランチコースをご用意しました。

天井や壁面のレリーフやバカラのシャンデリアが重厚かつ華やかな雰囲気

前菜には、近江や京都・大原で採れたての旬の地場野菜がふんだんに使われます。たとえば、古典的な調理法で冷燻製にした縞鯵には、糸うりのピクルスを合わせ、タプナード（南仏プロヴァンスのペースト）を生姜風味にアレンジしたもので香り良く仕上げています。

「縞鯵の燻製　オリーブと生姜のコンデュマン」など、前菜にも旬の地場野菜を添えて

活けオマール海老のローストは、オマール海老のビスク（甲殻類のスープ）を生かしたリゾットと共に。滋賀県の「秋の詩（うた）」の新米と近江のもち米、根菜類を用いたリゾットは食感も楽しく、濃厚な味わい。爪の部分はフリットにして小松菜のソースが添えられます。

活けオマール海老料理の一例「活けオマール海老のロティのリゾット仕立て　ビスクのソース」

国産牛に遠赤外線効果でゆっくりと火を入れ、仕上げに藁の香りを瞬間的に付ける肉料理もユニーク。「稲刈りの後、畑で藁を焼いている懐かしい光景を思い浮かべていただければ」と橋本和樹シェフ。まず、香りを感じてもらえるようガラスの器ごと披露してから、切り分けて供します。丹波大黒しめじや椎茸、万願寺唐辛子などの野菜、フォン・ド・ボー（仔牛の出汁）やマデラ酒に柚子胡椒を用いたソースが添えられます。

肉料理の一例「藁の香りを纏わせた国産牛柚子胡椒のソース」

パリパリ香ばしい生地でキャラメリゼしたりんごとアーモンドクリームを包み、メープルのアイスクリームを添えたデザートは、温かいものと冷たいものを1皿の中に組み合わせ、温度差を味わう趣向。キャラメルソースやシナモンの香りがりんごによく合います。

「クルスタッド・オ・ポム」（一例）などパティシエが手がけるデザートも楽しみ

お食事の前には、通常非公開の格式の高い３階の和室「御成の間（おなりのま）」を特別にご観覧いただけます。桃山時代の最高純度の金箔を用いた壁や二条城と同じ折り上げ格（ごう）天井、バカラのシャンデリアなどがあしらわれた部屋は、館の名付け親である伊藤博文公も感嘆した豪華な造り。ヨーロッパのさまざまな様式が組み込まれた「長楽館」の中にある日本の粋を集めた空間をこの機会にぜひお楽しみください。