『VERY』今尾編集長おすすめフランス産のきのこと旬の魚介類を駆使したコース料理を堪能
東京・代々木上原 シャントレル
「シャントレルは、静かな住宅街に佇む小さなフレンチレストラン。編集部員のお祝い事や特別な記念日はこちらを予約し、中田雄介シェフの感性が光るコース料理を楽しんでいます」(今尾編集長)
フランスのオーヴェルニュ地方で、“きのこの魔術師”といわれるレジス・マルコン氏のもと修業を積んだ中田雄介シェフが、自身の店をオープンしたのは2011年。店名の「シャントレル」は、修業時代に森で毎日採っていたきのこの名前から。その名のとおり、フランス産のさまざまな天然きのこを取り入れ、季節感あふれる魚介類や野菜をふんだんに使った料理は実に独創的。ランチ・ディナーともにコースのみで、基本的に中田シェフのおまかせ。好みや要望などにも応じながら臨機応変にコースを組み立ててくれます。
定番の前菜は「きのこのお茶とフォアグラのマカロン」。特にきのこのお茶は、ランチ・ディナーともに供される中田シェフの象徴的な料理です。マッシュルームをベースに、シャントレルやジロールなど、季節のきのこを数時間煮てエキスを抽出し、スープ仕立てにしたもの。まるで森の中にいるような、木々や土の清々しい香りと滋味あふれるうま味が口中に広がります。
コースは日本近海の旬の魚介類を駆使した料理が中心。例えばこの日の冷前菜は「カマスの燻製 冷やしなす ロックフォールのクリーム」。軽く燻製されたカマスのうま味、煮浸しにしたなすやきゅうりの爽やかな食感、ブルーチーズの一種である濃厚なロックフォールを使ったソースの塩気、エストラゴンのドレッシングの甘酸っぱさなどが口の中で合わさり、複雑かつ繊細な味わいです。
魚料理は「ノドグロのポアレとモン・サン=ミシェル産のムール貝」。合わせる4種類のソースは、クロラッパ茸のソース、ノドグロの骨のだしと赤ワインを合わせたソース、フレッシュトマトのソース、そしてムール貝の煮汁と白ワインのソースに生クリームを加えて泡立てたもの。幾層にも重なる味のハーモニーがノドグロとムール貝を包み込み、初めて出合うおいしさにうっとりします。
店内も森を思わせるような木の温もりが随所に感じられ、ホッとくつろげる雰囲気。席はカウンター8席にテーブル席が3つ。オープンキッチンで立ち働くシェフたちがカウンターからも近く、程よい親密さがあります。次々と新たなおいしさを生み出す中田シェフに身を委ね、オリジナリティあふれる料理に酔いしれてはいかがでしょう。
青山の名店「ラ・ブランシュ」を経て渡仏。パリ「ル・ベルクール」、オーヴェルニュ「オーヴェルジュ・エ・クロ・デ・シーム(現在レジス・エ・ジャック・マルコン)」で修業。帰国後、神宮前「ラルテミス」で約7年シェフを務め、2011年7月に「シャントレル」を開店。「フランスの食材も使いながら、東京で本場フランスの味を楽しんでいただきたいと思っています。コースの構成は余白を持たせていますので、気軽にリクエストしてください」
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Yuko Kubota
〈おすすめコース〉
ランチコースは6,480円、8,640円、11,340円、ディナーコースは9,720円、11,880円
※税・テーブルチャージ料込
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
〈カード会員様特典〉
ご予約の方に、食前酒またはソフトドリンクを1杯サービス◆特典期間
2019年1月5日(土)年始ディナー→2019年2月28日(木)
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※キャンセルのご連絡は前日までにお願い申しあげます。それ以降はキャンセル料が発生いたします。
推薦者
今尾朝子(いまお・あさこ)さん
シャントレル
TEL. 03-5465-0919(前日までに要予約/受付時間12:00~22:00)
東京都渋谷区元代々木町24-1 アブニール元代々木1階
http://www.chanterelle.jp/
掲載日/2018.12.18
※表示価格は税(8%)・テーブルチャージ料込です。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。