神田賀子さんの太鼓判!松阪牛のうま味が光る、老舗の洋食
東京・赤坂見附 東京 東洋軒
料理家やフードプランナーとして、多方面で活躍中の神田賀子さん。仕事柄いろいろな飲食店に足を運ぶ機会の多いなか、プライベートで足しげく訪れているのは“その店の味、そのシェフの味”があるお店”だそうです。そんな神田さんにおすすめのお店としてご紹介いただいたのは、「東京 東洋軒」。「東洋軒」は、天皇の料理番こと秋山徳蔵(とくぞう)氏が3代目料理長を務めた、日本の洋食の草分けです。
「東京 東洋軒」の場所は、元赤坂の高層オフィスビルの1階。ビルの正面は青山通りに面していますが、お店の入り口は反対側の外廊下に位置しているため、静謐な空気が漂います。「隠れ家的な立地にあり、店内はモダンかつエレガントな趣。また、ほどよい重厚感のある内装もすてきです」と、神田さん。
メニューを開くと目に入るのは、ヴィシソワーズやハンバーグ、ビーフシチューをはじめとした、オーソドックスな洋食の数々。本店が三重県ということもあり、いろいろなメニューに松阪牛を使用していることも「東洋軒」の特徴です。「使用している三重県・伊藤牧場の松阪牛は38カ月前後の長期飼育をしているため、甘みがあって、肉の香りの余韻も楽しめます。松阪牛は35カ月以上かけて飼育すると不飽和脂肪酸の含有率が増え、脂はまろやかになるんです」と、料理部チーフの吉川さん。
神田さんのおすすめは、「松阪牛と黒豚のメンチカツ」「松阪牛100%ハンバーグステーキ」「ブラックカレー」。ふっくらしたドーム形の「松阪牛と黒豚のメンチカツ」は、ナイフを入れた瞬間に立ち上る、芳醇な香りも魅力。吉川さんは、ほどよい肉の食感を出すため、粗びき肉と中びき肉を合わせているそうです。ほのかにスパイシーな自家製ウスターソースも、「東京 東洋軒」ならではの味わいです。
「松阪牛100% ハンバーグステーキ」は、松阪牛のうま味を満喫できる1皿。アラカルトのサイズは1人前220g、プリフィクスコースのメインとして提供される場合のサイズも1人前160gと、食べ応えは抜群です。さらに特筆すべきは、神田さんが「洋食の技で丁寧に作られたソースも絶品です」と称賛する、自家製デミグラスソース。野菜のとろみを生かして作ったデミグラスソースは、サラリとして奥深い味わい。焼きたてのハンバーグステーキにかければ、松阪牛のうま味が引き立ちます。
名物の「松阪牛のブラックカレーライス」は、その名のとおり、真っ黒なカレー。特徴的ともいえる色の黒さは、松阪牛牛脂と小麦粉、秘伝のスパイスを炒め、玉ねぎや牛肉、ブイヨンなどを加えて約3週間煮込み続けることで生まれます。味わいは、ほのかにスパイシーで、濃厚なルーと松阪牛や玉ねぎのなめらかな口当たりが印象的。カレーに添えられるライスも、注文のつど、かまどで炊かれています。
「長い年月を経て磨かれてきた定番の味は、安心して味わえるだけでなく、とても洗練されています。定番メニューはもちろん、シェフの感性が光る季節のお料理が味わえるのも、こちらの魅力です」と神田さん。
料理部チーフの吉川大喜さんは、京都のフランス料理店や、名古屋のイタリアンでも経験を積んだ方。修業時代に体得したフランス料理の技は、「松阪牛のハンバーグステーキ」の付け合わせのじゃがいもグラタン(ドフィノワ)などにも生かされています。
Photo/ Reiko Masutani
Text/ Megumi Komatsu
〈おすすめメニュー〉
プリフィックスランチメニュー 2,800円・3,800円・5,800円プリフィックスディナーコース 5,800円・7,800円
松阪牛と黒豚のメンチカツ 2,200円
松阪牛100% ハンバーグステーキ 4,000円
松阪牛のブラックカレーライス 2,600円
※税・サービス料別
〈カード会員様特典〉
ランチをご予約された方にミニャルディーズ(食後の小菓子)をサービス。ディナーをご予約の方に季節限定のアペリティフを1杯サービス♦特典期間
2018年10月18日(木)→11月17日(土)
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員」である旨をお伝えください。
※お支払いはタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
推薦者
かんだ・かこ●学生時代より茶懐石を基本とする日本料理を習い始め、以後、イタリア料理、中華料理、薬膳料理などを学ぶ。日本料理を中心とした料理教室「和み継ぐ神田賀子の『和の家庭料理』」主宰。雑誌やWEB、企業、メーカーのレシピ提供、ケータリングを行う。共同代表を務める株式会社のいきっちんでは、レストランや食物販売の業態開発、ケータリングなど、フードにまつわるさまざまなプランナーとしても活動中。日本料理教授。ELLEgourmetフードクリエーター部公認料理家。
http://www.kacokanda.com
https://www.instagram.com/kacokanda
東京 東洋軒
TEL. 03-5786-0881(要予約)
東京都港区元赤坂1-2-7 赤坂Kタワー1F
定休日|日曜日(貸し切りのみ営業)
http://tokyo-toyoken.com
掲載日/2018.10.18
※表示価格は税(8%)・サービス料別です。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。