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【美食百花 特別プラン】茶懐石をベースとする端正な日本料理を解説とともに楽しむ このプランは終了しています

東京・神楽坂  懐石 一文字

風情あふれる神楽坂に構えられた上質な空間

神楽坂の路地裏に佇む「懐石 一文字」。長年にわたり茶懐石の出張料理を手がけてきた店主・廣瀬和彦さんが腕をふるいます。茶懐石とは、茶事の中で出される料理のこと。一服の濃茶(こいちゃ)をおいしくいただくために、旬の食材を使い、季節感を生かした料理で胃の調子を整え、客人をもてなすという意図があります。

玄関を入ると掛け軸と生け花が。華美にし過ぎないところに室礼(しつらい)の本質がある

「茶懐石で重んじられるのは旬と室礼です」と廣瀬さん。茶室をイメージした店内は、花や掛け軸など季節が簡素に調えられ、静謐(せいひつ)な空気が漂います。この日の竹籠に生けられた花は、ほととぎすと水引。掛け軸は、江戸後期に活躍した江戸琳派(りんぱ)の絵師、酒井抱一(ほういつ)によるもの。11月には紅葉の画が飾られます。

茶事の料理人としてさまざまな茶会で腕をふるってきた廣瀬さん

丁寧な仕事が施された料理と器の組み合わせを楽しむのも懐石を味わう醍醐味。今回はカード会員様のために、秋の移ろいを秘蔵の器に表現した特別なお昼のコースをご用意しました。
彩りも美しい八寸は、姫大根、車エビ、魳(かます)の棒寿司とスダチ、市田柿の黄身寿司、焼き目をつけた百合根の茶巾、小さな器にはもって菊(食用の菊)、イクラ、とんぶりが並びます。

紅葉が添えられ、彩りがより美しい八寸

茶の湯の世界では、炉開きの11月がお正月にあたるため、祝い事で食するウズラを使用。骨と身をすり鉢ですって地鶏と合わせ、ふんわりと蒸してしんじょうに。焼き粟麩はお餅の代わりとして添えています。

懐石の主役とも言うべきお椀に込められた季節を味わう。赤地に金の銀杏蒔絵が施されたお椀には、ウズラのしんじょう、焼き粟麩、大黒しめじ、紅葉を象ったニンジン、松葉柚子

南京染付の器に盛られたお造りは、寒ひらめと赤貝。さらに甘辛く煮た岩茸(いわたけ)、防風(ぼうふう)をあしらいました。中皿は黒毛和牛の柚庵焼きと有機野菜。乾山紅葉皿の器によそわれ、有機野菜の彩りと相まって華やかな印象です。柚子、しょうゆ、酒、みりんに軽く漬け込んだ鹿児島産の黒毛和牛は、お箸で切れるほど柔らかく、肉のうま味を感じながらもさっぱりとしています。

立体的に盛られたお造り。器の5分の3くらいが美しく見える量だとか

ほんのりと柚子が香る黒毛和牛を、市場で仕入れる力強い有機野菜に合わせる

随所にきめ細かな心配りがなされた空間で、廣瀬さんによる茶懐石や室礼の解説を聞きながら過ごす上質な時間。旬の味わいを楽しみ、伝統文化に触れる、とっておきのひとときをお過ごしください。

店内はカウンター席のほかに2階の個室がある

店主 廣瀬和彦(ひろせ かずひこ)さん
「懐石料理は茶事が原点です。今回は茶懐石をベースとして、秋の味覚を盛り込んだお昼の特別コースを組み立てました。室礼や器とともに季節感を楽しみながら、茶懐石の世界をご体験ください」

Photo/ Kiyomi Fujitani
Text/ Yuko Kubota


〈美食百花 特別プラン〉

【開催日】2018年11月20日(火)・21日(水)
【ご提供時間】12:00(一斉開始)~14:00(終了予定)
【ご優待】23,760円 ※税・サービス料込

【メニュー】
・先付 ・八寸 ・お椀 ・お造り ・焼き物 ・中皿 ・炊き合わせ ・合肴 ・お食事(白飯、香の物) ・水菓子 ・甘味
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

【ご予約・お問い合わせ】
TEL.03-5206-8223(3日前までに要予約)
●受付開始日/10月27日(土)
●受付時間/11:00~21:00
●受付/1名様~
●最少催行人数/10名様
●定休日/年末年始

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基本情報
東京・神楽坂
懐石 一文字
TEL. 03-5206-8223(3日前までに要予約)
東京都新宿区神楽坂3-6-46

掲載日/2018.10.18
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