このお店は移転または閉店しました。
東京・広尾 ランベリー
「見た目と味の意外性を楽しめるレストランはたくさんありますが、食材をリッチに味わう満足感や洗練された空気感も楽しむならランベリー。ここは大切な人をお誘いできるとっておきのレストランです。料理、空間、器に至るまでコースに身を任せる楽しさを思い出させてくれます」(二村編集長)
独創的な美しいフレンチで知られ、2008年『ミシュランガイド東京』の初版以来、星を獲得し続けている南青山の「ランベリー」が、2017年11月に広尾へ移転。ランチ、ディナーともにメニューは、岸本直人シェフのおまかせコースとなっています。「料理は旬(瞬)を捉えること」と岸本シェフ。生産者との出会いやつながりを大切にし、旬の食材の力を存分に発揮すべく、火入れや冷却などそれぞれの温度も含めおいしい瞬間を考慮しながら、四季の美しさを1皿に表現しています。
前菜は、ハーブや花をあしらった、まるで花畑のような一品。酸味が効いており、香りや食感もはっきりとした徳島県の「山下桃源郷」の白桃を、アカザエビ(ラングスティーヌ)やジロール茸と合わせてサラダ仕立てにしています。「キンキンに冷やした桃、ソテーし立てのアカザエビの温かさといった、できたての瞬間をいただくとともに、香り、甘み、酸味、スパイシーさなど、くっきりと際立たせた料理の輪郭を楽しんでいただきたいと思います」
この日の肉料理は、岩手県産や三重県産のポークとあんずの組み合わせがテーマ。ポークは表面をローストし、ロゼ色に仕上げています。透明感のあるソースは脂のうま味を生かしながら、白ワインとベルモット酒を煮詰めたもの。ランベリーで使用する器は、職人の技とスタイリッシュなデザイン性が融合した有田焼の「カマチ陶舗」が中心です。「料理は器と一体になって完成する」という岸本シェフの言葉どおり、圧倒的な存在感を放ちます。
デザートはパティシエの髙橋菜津子さんによるもの。この日の主役はブドウ。長野の生産者から届く甘みと酸味の強い特別栽培の巨峰をはじめ、シャインマスカット、デラウェアの3種類を使います。カクテルグラスにさまざまな素材やスイーツが幾層にも重なり、食感や味の変化も楽しい一品。「果物は収穫年によって状態や持つ力も違い、まるで生き物のよう。デザートを通して生産者の思いも伝えていきたいです」と髙橋さん。
店は笄(こうがい)公園に面しており、窓の外には豊かな緑が広がります。落ち着いた上品な空間で、アミューズからデザートまでアート作品のようなフレンチを楽しむ……体験できるのは非日常と言っても過言ではありません。岸本シェフの美学が貫かれた世界観を存分に味わいながら、至福の時間をお過ごしください。
渋谷「ラ・ロシェル」の坂井宏行氏に師事。1994年に渡仏し、2年間各地の名店で修業。帰国後、銀座「オストラル」を経て、2006年「ランベリー」をオープン。「生産者の顔が見える旬の食材と向き合い、季節感を美しく表現しています。ゆったりと食事をお楽しみください」
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Yuko Kubota
〈おすすめコース〉
ランチコース「Passion」7,722円 ※税・サービス料込
アミューズ2品 ・前菜 ・メインディッシュ(肉か魚のいずれかを選択) ・デザート ・食後のお飲み物と小菓子
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
〈カード会員様特典〉
ランチコース「Passion」をご予約の方に、グラスワイン(白・赤)またはソフトドリンクを1杯サービス◆特典期間
10月3日(水)→11月30日(金)
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員である旨」をお伝えください。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※キャンセルのご連絡は2日前までにお願い申しあげます。それ以降はキャンセル料が発生いたします。
推薦者
二村勉史(にむら・かつし)さん
ランベリー
TEL.03-6434-9067(3日前までに要予約/受付時間10:00~22:00)
東京都港区西麻布3-13-10 パークサイドセピア2階
アクセス/東京メトロ「広尾駅」3番出口より徒歩約7分
https://www.lembellir.tokyo
掲載日/2018.9.18
※表示価格は税(8%)・サービス料込です。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。