【美食百花 特別プラン】加賀の郷土料理で味わう新春の特別会席
東京・赤坂 赤坂浅田
金沢で150年もの歴史を持つ老舗料理旅館「浅田屋」の味ともてなしを伝え続ける料亭「赤坂浅田」。昭和46年、金沢で培った技と花街・赤坂の粋を融合させるべく、この地に創業しました。土蔵をイメージした入り口の大きな暖簾(のれん)をくぐり一歩入ると、そこは非日常の空間。都会の喧噪とは隔絶された、料亭ならではの静謐な空気が漂います。
今回は新春らしく、滋味あふれる郷土料理「治部煮」や、ブリやタラ、ズワイガニといった日本海の冬の幸に加え、ふきのとうやたらの芽など早春の味覚を盛り込んだ「特別会席」をご用意しました。「手をかけ過ぎず、素材の持ち味を引き出すのが加賀料理の真髄です」と代表取締役の浅田松太さん。だからこそ素材のよさが命。金沢港で水揚げされる鮮魚や加賀野菜など、地元の食材を使うのはそのためです。
先付には「鱈白子豆腐」や「鱈昆布〆」を。前菜には、金沢でお正月に食す「巻海老えびす」(「えびす」は卵の寒天よせ)、糀漬けのブリをかぶで挟んだ伝統料理「鰤蕪寿司」などが供されます。お椀は「図合蟹ふかし」。「ふかし」とはしんじょうのことで、ズワイガニのすり身を卵白と合わせてふんわりと炊きあげています。そして、繊細な蒔絵の施された輪島塗が見せる凜とした美しさ。料理と器の一体感も加賀料理の特徴です。
「その日の朝に揚がった魚が金沢の市場から空輸され、お昼前には届きます」と松田さん。「もちろん、築地からも仕入れています。築地が得意な魚もありますし、料理の幅が広がるのは東京だからこそですね」。焼物は脂ののったブリの塩焼き。加賀野菜の源助大根はブリのあらでとった出汁で煮てあり、ブリの旨みがよく染みこんでいます。
「治部煮」は金沢を代表する郷土料理。皮目を焼いた合鴨と旬の野菜、すだれ麩を煮て、出汁にはとろみをつけ、薬味にわさびを添えています。「鴨の代わりに牛肉や貝類を使うこともあります。金沢名物のすだれ麩を使い、とろみは小麦粉でつけるのが特徴ですね」と総料理長の進藤実さん。椀のふたを開けるとわさびが香り、鴨肉との相性も抜群。ほんのりと甘みのある出汁がやさしく絡み、ほっとする味わいです。
お食事は手打ち蕎麦。石川県産の蕎麦粉で打った蕎麦を「汐つゆ」でいただきます。汐つゆは、醤油は使わず、昆布と塩で作る浅田オリジナルの無色透明なつゆ。蕎麦の香りをよりいっそう引き立ててくれます。水菓子は加賀棒茶のゼリーを。加賀尽くしの内容に、舌も心も満たしてくれます。
1階はカウンターとテーブル個室が3室。地下1階と3階〜6階には、お座敷や掘りごたつ式のお座敷など、2名様〜最大80名様まで過ごせる個室が11室。いずれも落ち着いた雰囲気で、上品な調度品や生花が飾られ、まるで旅先の旅館でくつろいでいるかのような心地に。新年を祝う特別な集まりなどにもぴったりです。
冬は日本海の魚が一番おいしい時期。金沢から届く鮮魚はもちろん、治部煮や加賀の伝統的なお正月料理、さらに山菜などを盛り込んで新春の特別会席を組み立てました。落ち着いたお部屋でゆっくりとお楽しみください。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Yuko Kubota
〈美食百花 特別プラン〉
【期間】2018年1月6日(土)→31日(水)
【時間】11:30~14:00(ラストオーダー)
【ご優待】8,000円 ※税・サービス料込
メニュー
・先付 ・前菜 ・お椀 ・向付 ・焼物 ・煮物 ・お食事 ・水菓子
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
【ご予約・お問い合わせ】
TEL.03-3585-6606(前日までに要予約)
●受付開始日/12月27日(水)
●受付時間/9:00~22:00
●受付/平日1名様~、土日祝2名様〜
●定休日/2017年12月27日(水)→2018年1月5日(金)のお昼
※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員である旨」をお伝えください。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※1名様の場合はカウンター席となります。個室の場合、お部屋はご指定いただけません。
※キャンセルのご連絡は前日までにお願い申しあげます。それ以降はキャンセル料が発生いたします。
掲載日/2017.12.18
※表示価格は税(8%)・サービス料込です。
消費税の変更により価格が変わる場合がございます。