『婦人画報』出口編集長おすすめ5皿すべてが美しい、パフォーマンスのよいランチコース
東京・銀座 レストラン エール
クオリティとコストパフォーマンスのよさを兼備し、数ある“銀座フレンチ”のなかで、注目を集めているレストラン。「ランチもディナーもおまかせコースのみ。だからこそ、旬の高級食材がコスパよく楽しめるのだと思います。ランチコースは5皿構成ですが、どの料理にも女性の心を捉える華やかさがあります」(出口編集長)
席に着いて、最初に出されるのが「フォアグラのソフトクリーム」。クッキー生地で作ったサクサクのコーンに、ソフトクリームに見立てたフォアグラを、たっぷりと絞ったもの。フォアグラクリームの中には、フランボワーズやいちじくなどフルーツのコンポート(フルーツをシロップなどで煮たもの)が隠れています。フォアグラの旨みと塩気、コンポートの甘酸っぱさが、スパークリングワインと合います。
スペシャリテである「野菜のパフェ」も、思わず写真を撮りたくなるような美しさ。野菜から作ったアイスの層、ムースの層、バーニャカウダの層などが何層にも重なっていて、食べ飽きることがありません。春には、野菜アイスは新玉ねぎから、ムースは塩キャベツから作られます。桜海老などの魚介、時には鴨肉などをほんの少ししのばせることで、野菜のおいしさがさらに引き立てられています。
シェフの山本英男さんは、オーナー・ソムリエの林 真史さんとともに、恵比寿のビストロを予約が取れない人気店に成長させた人。「レストラン エール」でもその絶妙のコンビネーションは変わりませんが、銀座ではよりエレガントに、新しい料理を生み出しています。
店内はペール・トーンのインテリアでまとめられ、店名のとおり、軽やかな空気感に包まれ、心地よく食事をすることができます。目の前に置かれている有田焼のプレートも素敵なアクセント。また、サービスのスタッフ全員がソムリエなので、ワインのセレクトも安心してお任せを。ワインはフランスを中心にボトルは約400種類、グラスは赤白合わせて約8種類が用意されています。
1980年東京都生まれ。クラシックなフレンチレストランなどで働き、古典的な技をしっかりと身につける。2011年、恵比寿「ビストロ間」のオープン時から厨房に入り、クリエイティブな才能を発揮。2016年「レストラン エール」の料理長となる。
Photo/ Yuta Fukitsuka
Text/ Noriko Yokota
〈おすすめコース〉
昼 5,346円 ※税・サービス料込・アミューズ ・スペシャリテ ・魚料理 ・肉料理 ・デザート
※自家製パン、食後の飲み物付
※食材の入荷状況等により、メニューが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
推薦者
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