歴史の香り漂う瀟洒な洋館で、旬の美味を味わう
大阪・肥後橋 リストランテ・サリーレ
大阪・土佐堀川沿いにひときわ存在感を放つレンガ造りの洋館は大正15年に建てられた元銀行。重厚なエントランスをくぐると、1階にはウェイティングスペース。2階は柔らかなトーンでまとめられた瀟洒なパーティースペース。3階はメインダイニングで眺めもいい。シェフの少路雄一さんは、大阪・北新地「サーレ・ペペ」で経験を積み、2011年より厨房をあずかる。自ら市場に足を運び、旬の魚介や野菜を吟味して手がける料理は、女性客や年配層を意識し、強い味付けを控えたヘルシーな仕立てが好評だ。「時が磨きをかけたこの空間にふさわしい、見た目にも華やかで洗練された料理を心がけていきたい」と腕を振るう。
テーブルに運ばれてきたとたん、歓声を誘うのは「シェフのおすすめ前菜盛り合わせ」(写真上)。石川産の寒ブリは表面を炙り柚子胡椒のソースで。低温調理でスモーク、生ハムに仕立てたマンボウにはアイスプラントを添えて。ヨコワは網焼きにしてバルサミコソースと椎茸のマリネとともに。季節感のある素材や白雪姫、ショコラといった個性的なトマトを添えるなど、一つ一つに工夫が凝らされ、食べ進むほどに発見がある。一方で、伊勢海老とポルチーニという贅沢な素材をピリッと辛みの効いたトマトソースでまとめたパスタなど、シンプルかつ豪快なひと品の登場も楽しみ。
Photo/ Katsuo Takashima
Text/ Sawako Yamada
基本情報
記事更新/ 2015.1.19
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