点心師と茶藝師が作り上げる広東飲茶の奥深さ
横浜・中華街 聘珍樓(ヘイチンロウ) 横濱本店
明治17年(1884年)横浜に創業した「聘珍樓(ヘイチンロウ)」は、日本における中華街の歴史を、その産声から見守ってきた大きな存在。横浜中華街の大通りに面した店構えも別格で、クラシックな重厚感と接客の丁寧さは目を見張るものがある。誕生日や記念日などに訪れる夫婦・家族や、久しぶりの友人との会合など、店内にいるお客様も、どこかきらきらと輝いて見える。1階から7階までレストランスペースとなっていて、本館と新館のエントランスは共通だが、エントランスをまっすぐ進んで右にある新館1階フロアの80席は、飲茶を楽しむための特別なスペース。香港の高級店と同じように、点心調理長と茶藝師が常時在中し、その手技にため息の出るような広東点心を提供している。
広東点心は、「海老入り蒸し餃子」に代表されるようにつるっと喉ごしが良く、さらに芥蘭(カイラン)や豆苗など野菜料理がたくさんあるのが特徴。オーダーは基本的にアラカルト形式で、肉にしろ野菜にしろ、点心にしろデザートにしろ、好きなものをひとり分ずつ頼めるのがとても楽しい。中国茶のラインアップの素晴らしさも見逃せない。写真の工藝茶から、熟成したプーアール茶までが揃い、点心の味わいをいっそう奥深いものにしてくれる。
Photo/ Tetsuo Kitagawa
Text/ Noriko Yokota
基本情報
記事更新/ 2014.11.18
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