富山から届く、旬ごとの幸に舌鼓
東京・泉岳寺 泉岳寺門前 紋屋
ノドグロ、ブリ、マス、ホタルイカ、白海老……自慢の海の幸が豊富な富山県。その恵みに魅せられたオーナーが、東京でその魅力を伝えようとオープンしたのが「紋屋」だ。なかでも、泉岳寺の境内に店舗を構えるこちらは、風情あふれる借景とともに富山の味覚を堪能できる一軒。この時期、「泉岳寺門前 紋屋」には春の食材が富山の海から山から届く。かの地の春の風物詩ともいえるホタルイカが惜しみなく使われた土鍋ご飯もその賜物。足の早いホタルイカを、漁師に漬けだれを託して捕れたはしから沖漬けにして送ってもらうというたっぷりのホタルイカに、彩りを添える木ノ芽とニンジン、あふれんばかりの香りを放つゴボウ。ぴんと粒が立った米も富山・入善産のコシヒカリ。
口に含めば、ホタルイカのぷりぷりとした食感とコクあるわたの旨みに箸が進む。「身が縮まないよう、ホタルイカは蒸らしの段階で入れています」という淺沼朋彦料理長。氏が一番大切にしているのは「恵まれた富山の食材を、いかにベストな状態で楽しんでいただくか」。旬ごとの食材の“最良”を、ぜひここで味わってほしい。
Photo/Akinori Maekawa
Text/ Naoko Monzen
基本情報
記事更新/ 2013.2.18
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