素材の個性を見事に引き出す、シェフの感性を味わう
名古屋・新栄 壺中天
2000年にオープンし、路地裏の名店として名古屋フレンチ界に名を馳せた「壺中天」が2010年、現在のオフィス街に移転。地下ながらもビルの吹き抜けに面していて、陽の光や暖かさを感じる店へとリニューアルした。内装も以前とは一新。木目にアクセントカラーの赤と白が映える近代的な空間に。「オープンしたころは、フレンチ=高級という感覚の人が多かったんです。”もっと身近に”という思いから、路地裏の地下からお店をスタートさせました。今は、日本のフレンチも成熟して逆にカジュアルなお店も多くなっていると思います。そんな時期だからこそ、今度は、”本物”の正統なフレンチ料理店を開きたいと思うようになりました」と語るオーナーシェフの上井克輔さん。岐阜の「ラーモニー・ドゥ・ラ・ルミエール」をはじめ、イタリアやフランスで培った経験から、伝統的なフレンチに豊かなアイデアを加えた一皿はどれもキラリと光る。
スペシャリテでもあるアミューズのコンソメジュレは、客に供されるタイミングに味の最高点がくるよう時間が計算されていて、そのジュレをまとったオマールやウニが口の中で弾け、とろける。味に魅了されて通う人が多く、その口コミがまた人を呼ぶ。まさにここぞというときに足を運びたい一軒だろう。
Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita
基本情報
記事更新/ 2013.1.18
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