自然豊かなフランス・アルザス地方で、40年以上ミシュラン三つ星に輝き続けている名店「オーベルジュ・ド・リル」。その日本1号店としてミッドランドスクエア42階にオープンした「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」は、品格ある空間とサービス、抜群の眺望で来訪者をもてなしてくれる。また、自然の恵みを大切にする本店の伝統を受け継いでいて、使用する食材は可能な限りヨーロッパから取り寄せているという。東海地方の食材も積極的に取り入れており、本店での修業経験を持つ中廣太一シェフがその腕を振るう。味への探求も深く、同じ牛フィレでも岐阜県産飛騨牛を使用するメニューもあるが、スペシャリテの「牛フィレ肉とフォアグラ・トリュフのパイ包み」ではフォアグラを合わせるため、あえて赤身が強いものを使用しているとか。

名古屋でアルザスの地の味が堪能できるのもうれしい限り。なかでも三つ星を獲得した記念デザートとして先代のシェフが考案した本店のスペシャリテ「ペーシュ エーベルラン」は男性からの人気も高い一品。料理やサービスから伝統に触れられる、特別な日にぴったりの名店だ。

Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita