名作にも登場するなにわの美味を肩肘はらぬ空間で
大阪・難波 法善寺横丁 正弁丹吾亭
法善寺横丁がまだ極楽小路と呼ばれていた1893年、関東煮(おでん)を看板メニューにした立ち飲み屋として創業。山崎豊子氏の小説『花のれん』には天井から吊るした大きなそろばん玉を動かして代金を計算するという当時の商いの様子が生き生きと描かれている。現在の店舗は2003年に空間デザイナー・間宮吉彦氏によってリニューアルされたもの。外観は昔の面影をそのままに、アールを描いた天井がモダンな店内は木の温もりを生かしている。「昔はカウンターに大きな鍋を置いて関東煮をグツグツ炊いていたようです。味噌おでんはそのなごりとしてお出ししています」と3代目の店主の後藤照幸さん。
大根、焼き豆腐、ナスなどを昆布とカツオベースの出汁で煮て田楽味噌を添える。冬は丸大根や海老芋、夏は冬瓜が入るなど旬の素材が登場するのも楽しみだ。造り、酢の物、焼物、天ぷらなど単品に加え、”おまかせ”のコースや鍋物(いずれも要予約)も。昔ながらの錫製の酒器で湯煎する熱燗を合わせて、ほかほかと温まりたい。
Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada
基本情報
大阪・難波
法善寺横丁 正弁丹吾亭
TEL. 06-6211-3208
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-12
法善寺横丁 正弁丹吾亭
TEL. 06-6211-3208
大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-12
記事更新/ 2012.12.18
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定休日:水曜
※12月は水曜営業、日曜休。12月31日(月)~1月4日(金)