シンプルなメニュー構成が好評、カジュアルなフレンチ・レストラン
東京・日本橋 ラ・ボンヌターブル
フランスでは、料理と雰囲気が素晴らしく、食べる喜びを高らかに味わえるような店を、尊敬の念を込めて“La bonne table(美しい食卓)”と呼ぶ。日本橋にあるフレンチ・レストラン「ラ・ボンヌターブル」は、東京の中心地でそうありたいという願いが込められ、2014年に誕生した。現代フレンチの名店「レフェルヴェソンス」の姉妹店ゆえに料理は現代風だが、こちらはぐっとカジュアル。主にアミューズ、前菜、メイン、デザートからなる、シンプルなメニュー構成が好評だ。写真は、この季節のメインディッシュ「仔羊のロースト」。仔羊のローストといえば、大きな塊をローストしたのち、骨の間に包丁を入れてひとり分に切り分け、ロゼ色の断面を見せることが多い。しかしこの皿では、あえて最初から切り分け、普段はトリミングする脂もそのままにロースト。
そのため、皿の上の仔羊は表面全体が茶色い。しかし、食べてみると、外側全体がカリッとした食感。ナイフを入れれば、中はもちろんロゼ色のジューシーな肉。食感の対比から、肉を豪快に食べている満足感が存分に味わえる。仔羊の上には、細く刻んだ新生姜とローズマリー。隣には鳥取県産のひよこ豆と、長野県産の新にんにくのピュレなど。皿の上のさまざまな要素を、自分で好きなように肉に絡めながら、自由に楽しく食事を謳歌できる、必食のひと皿だ。
Photo/ Reiko Masutani
Text/ Noriko Yokota
基本情報
掲載日/ 2016.8.18
※表示価格は税(8%)・サービス料込みです。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。