「蕎麦」と「河内鴨」をメインにした料理の数々
大阪・福島 藤乃(ふじの)
「おいしくて体に良いものを思い思いのお酒と楽しんでほしい」と2012年7月にオープン。自然の恵みを感じることができる、日本独特の「蕎麦」と地元・大阪が発祥の「河内鴨」を2本の柱にメニューを展開する。北海道、秋田、福井、鹿児島……と時期ごとに産地を替える蕎麦は10月から11月半ば過ぎまでが新蕎麦のシーズン。割合は二八、店の一角で打ちたてを提供する。おすすめの「鴨せいろ」はたっぷりの白ネギと河内鴨のロースを合わせた熱々の出汁でいただく。「新蕎麦の個性を活かしつつ、鴨もおいしくいただけるように」と料理長の門野倫也さん。上質な脂がしっかり乗った河内鴨の味わいを楽しんでほしいと通常の出汁より穏やかな風味に仕上げている。
香ばしく炒めた白ネギと鴨ロース、鴨の脂身を入れたせいろ出汁は濃厚でいて、やさしい甘みが後を引く。喉ごしの良い蕎麦をつけると、繊細な麺のひと筋ひと筋に鴨の深い旨みがよく絡み、心身ともに温まる。同じ蕎麦を使った河内鴨の「鴨なんば」や鴨肉で作る昼限定の「親子丼」のほか、夜は鴨のテリーヌやスモーク、コンフィなど、酒肴も充実。日本酒はもちろん、各地の焼酎やフランス、カリフォルニアから日本まで幅広く揃うワインとのマリアージュも自在だ。古民家を改装した趣のある空間でゆっくりと楽しみたい。
Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada
※ランチのみクレジットカード使用不可
基本情報
記事更新/ 2014.10.20
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