あれこれ食べたい!“ええとこどり”がかなう店
京都・烏丸御池 炭火と天ぷら 割烹なかじん
「なかじん」のディナーで核をなすプリフィクススタイルの「晩の点心」は、旬のおいしいものを少しずつ多彩に味わえるよう構成された、9品からなるコース料理。お品書きの食材に目をやると、京野菜や豆腐、西日本をはじめとする産地の良質な魚介はもちろん、高級和素材がずらりと並ぶ。「この食材をこうして食べたかった!」とグルメ心を満足させてくれる料理名を前に、何にしようかと選ぶ時間も楽しい。食通がこぞって注文する初ガツオは、4月後半から5月のいっとき、前菜としてメニューを飾る。店主・中村一臣さんが自ら造った炉に炭をくべてあぶり、仕上げに稲藁を燃やして懐かしい香ばしさをまとわせる。
その後、すばやくサイコロ状に切るが、冷水に浸けないためカツオはほんわり温かく、口に入れればカツオの醍醐味である鉄分を含んだ爽やかな酸味が心地よく舌をなでるよう。
アンティークの和家具を前にして座るカウンター席も居心地よく、おいしい料理と酒を楽しむのにふさわしい一軒だ。
Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Noriko Yokota
※昼はクレジットカード使用不可
基本情報
記事更新/ 2012.4.18
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