店は祇園の喧騒を忘れさせる細道の奥に佇む

お一人様でも気軽に利用できるカウンター9席とテーブル8席。2階には6～12名様対応の個室が1室

滋賀県の名店「招福樓（しょうふくろう）」で腕を磨いた味舌正洋（ました まさひろ）さんが1979年に創業。四季折々の恵みを生かした端正で滋味深い京料理でもてなす「御料理 味舌」。ミシュランガイドでは2010年版以来、連続して星を獲得しています。今回は、旬の味覚をちりばめた「先付八寸」や「山菜とお魚の天ぷら」、京都ならではの雅なちらし寿司（蒸し寿司）、自家製の和菓子やお抹茶など、心躍る春にふさわしい懐石ランチコースをご用意しました。

桜の小枝が添えられた「先付八寸」は5種盛り。写真右から、たこの柔らか煮、赤貝と鳥貝とわけぎのぬた（酢や味噌などの合わせ調味料で和えたもの）、魚のすり身で作ったカステラ、温泉玉子の黄身をスモークサーモンで巻いたもの、鯛の真子のうま煮など。丁寧な仕事が実感できる品々が並び、これから始まるコースへの期待が高まります。

器づかいもかわいらしい「先付八寸」（写真は一例）

吟味した数本の鰹節の部位を削り分けて引いた「御料理 味舌」自慢のお出汁が滋味深い「煮物椀」の次に登場するのは「季節のお造り二種盛」。この日は、つややかな鯛と細かく包丁を入れたやりいか。自家製のちり酢（ぽん酢醤油）と造り醤油が添えられています。お魚の内容は日によって替り、まぐろなどが用意されることも。

「季節のお造り二種盛」（写真は一例）

山菜と白身魚を用いた天ぷらも楽しみ。たらの芽、こごみ、ふきのとう、たけのこなどと、鯛やきすなどの白身魚が用意されます。独特の歯ごたえやほのかな苦みを感じる山菜は春ならではの食材。軽やかな薄衣をまとわせて揚げているので風味豊か。藻塩もしくは天出汁をお好みでお使いください。

「山菜とお魚の天ぷら」の内容は日によって替わる（写真は一例）

締めの食事に用意されるのは「春のちらし寿司」。酢飯にたこやいか、きくらげ、かんぴょう、干し椎茸、鯛の焼き身を細かく刻んで混ぜ、錦糸玉子をたっぷりのせ、彩り鮮やかな海老をあしらって供します。蒸し寿司に仕立てているので酸味は穏やか、京都らしさを感じる一品です。食後には、自家製の和菓子と抹茶をお楽しみいただきます。

「春のちらし寿司（蒸し寿司）」（写真は一例）

料理長の原洋規（はら ひろき）さん
「4月の献立は、器や盛り付けも春らしく華やかなイメージに仕立てました。5月からは初夏の献立に替わり、端午の節句にちなんだお料理やよもぎ入りの朝打ち冷や麦、柏餅などをご提供する予定です。春から初夏の心地よい季節の京都へ、ぜひお越しください」

Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada

〈美食百花 特別プラン〉

【期間】2022年4月1日（金）→5月31日（火）
※除外日／休業日4月4日（月）・11日（月）・17日（日）・26日（火）・27日（水）、5月8日（日）・9日（月）・15日（日）・22日（日）・29日（日）
【ご提供時間】ランチ11：30～13：30（ラストオーダー）
【ご料金】お一人様8,000円　※税・サービス料込

コース内容（一例）
・春の先付八寸
・煮物椀
・季節のお造り二種盛
・山菜とお魚の天ぷら
・炊合せ
・春のちらし寿司（蒸し寿司）と小吸物
・自家製和菓子とお抹茶

※ご提供時期によって、コースの品数や構成が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※写真の料理は4月にご提供予定のものです。5月からは別の料理をご用意いたします。

【ご予約・お問い合わせ】
TEL.075-525-2160（前日の午前中までに要予約。前日が定休日の場合は2日前まで）
●受付時間／10：00～20：00
●受付人数／1～12名様
●定休日／日曜日（4月～5月末までは、休業日が変則的になります。詳しくは除外日をご覧ください）

※ご予約の際は「タカシマヤのカード会員である」旨をお伝えください。
※お支払いの際はタカシマヤのクレジットカードをご利用ください。
※キャンセルのご連絡は前日までにお願い申しあげます。それ以降はキャンセル料が発生いたします。
※中学生未満のお子様のご来店につきましては、ご予約時にお問い合わせください。
※6名様以上で個室をご希望の場合は、お一人様8,500円（料理、室料、税・サービス料込）でご予約を承ります。
※諸事情により、内容や営業時間が予告なく変更となる場合がございます。最新の情報につきましては、お電話にてご確認いただきますようお願い申しあげます。