町家や白壁の土蔵が立ち並ぶ四間道地区にある「四間道レストランMATSUURA」は、地元レストランでの修業後、フランスでその腕を磨いた松浦仁志さんがオーナーシェフのフレンチレストラン。この店では特に素材の質と鮮度にこだわり、魚介類は三河一色の漁港で揚がるものを主に使用している。フレンチではめずらしい、フグを使用したメイン料理はかなり特徴的。一般的にクリーム系のソースを想像しがちな白身魚のフグだが、素材の旨みが生きるよう、シェリービネガーや赤ワイン、スダチなどを合わせた酸味のあるソースが添えられている。結果、白身の持ち味である甘みや香りが引き立ち、ぷりっとした心地いい食感とともに堪能できるものとなっている。

旬の野菜を18種類も使用する、シェフのスペシャリテ「菜園野菜のテリーヌ」も食材を追求した一品。野菜のブイヨンと和風ダシを使用し、各食材が持つ食感や味わいを生かした仕上がり。春からは隣接する蔵でカフェ＆ワインバーをスタート予定。街並み散策の途中に気軽に立ち寄ることもできそうだ。

Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita