「ホドリ グランディ」はまったく新しいスタイルの焼肉店。店内にはカウンター席が配され、スタッフが目の前で焼いてくれるのは、最高ランクの山形牛。代表の橋本宰さんが全国の畜産農家を訪ねて見つけた、こだわりの牛肉だ。「東北の牛肉は品質が安定して、脂もさらっとしています。厚めに切っていますので、うまみとともに食感も楽しんでいただきたいですね」と橋本さん。アラカルトはなく、おまかせコースが主体。前菜から始まり、ステーキ（ヒレまたはサーロイン）、ハラミ、タン、ホルモンなどが、絶妙な火入れでタイミングよく出される。すべて備長炭を使い網で焼きあげているので、写真のサーロインステーキも適度に脂が落ちて、さっぱりといただける。

歯切れがよく、どんどん箸が進む一品だ。このステーキ肉は、タタキのにぎり寿司としても供される。こちらはほどよい脂が口の中でとろける、滋味豊かな味わい。同じ肉とは思えない食感と味に驚きすら感じてしまう。締めは、牛肉をトマトと赤ワインで煮込んだ一口サイズのハヤシライスが登場。充実のコースで、牛肉本来のおいしさをとことんまで堪能できる。

Photo/ Akinori Maekawa
Text/ HEARST FUJINGAHO