洗練された和食で語り伝える大分の美味と風土
東京・銀座 坐来 大分
レストラン型アンテナショップの草分けとして、2006年に誕生した「坐来 大分」。「東京に居ながらにして、大分を感じてほしい」という思いが込められた店名どおり、一歩入れば“大分尽くし”の空間が広がる。黒を効果的に使ったモダンな印象の店内。個室のテーブルは日田杉の一枚板、ダイニングの間仕切りや箸も同じく日田の竹を使用するなど、大分の”本場”の名産品が随所に、そして心地よく配されている。メニューは、大分を代表する「豊後牛」をはじめ、豊後水道の魚介など、大分の地の恵みをゆったりと楽しめるよう、和食に仕立てたコース3種類がある。アラカルトも多数用意し、なかでも、関アジ、関サバのお造りは、来店客のほとんどがオーダーするほどの人気を誇る。
おいしさの秘訣は、朝揚げたばかりの魚を、特別便で空輸して、その日のうちに出していること。そのため、潮流が速い豊後水道でもまれて引き締まった身と、ほどよい脂のうまみを、新鮮な状態で、余すところなく楽しむことができる。「『自分自身が大分に旅行したときに食べたいもの』をコンセプトに、語り部のような気持ちで料理を作っています。味から接客から、大分を感じていただきたい」と、総料理長の梅原陣之輔さん。まるで旅するように五感で大分を感じ、味わえる、そんな店だ。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Ryoko Nakagawa
基本情報
記事更新/ 2013.2.18
※表示価格は税(5%)込み・サービス料別の表示です。
消費税率の変更により価格が変わる場合がございます。
※お支払いは、タカシマヤのクレジットカードをご利用ください。