2時間かけて焼き上げられる和牛料理の真髄
鎌倉・鎌倉山 ローストビーフのお店 鎌倉山 本店
鎌倉の奥座敷とも呼ばれる鎌倉山。その頂上近くに店を構える1971年創業の「ローストビーフの店 鎌倉山 本店」。緑あふれる広大な敷地は約800坪、旧家の別荘の風情を生かした母屋には、大きな中庭を配した贅沢な空間が広がる。客を出迎えるのは、コックコートを着用した端然たるシェフたち。キッチンでの調理はもちろん、店内のサービス、店の掃除に至るまですべてシェフがこなす、まさに“料理人がもてなすレストラン”だ。メニューは、お昼6,300円~、夜10,500円~のコース料理。「季節のオードブル」から始まり、相模湾近海をはじめ、全国より厳選したボタン海老、鮎、ウニなどの旬の魚介類が季節により前菜に盛り込まれる。メインは、看板メニューのローストビーフ。調理するのは、サシのバランスで厳選されたA4からA5までの国産和牛。
ワゴンサービスで肉の塊が席まで運ばれ、目の前で豪快に切り分けられる。「ローストビーフは、火加減が命。最初は200度ほどの高温で火を入れ、その後、130度ほどの低温でじっくり肉の中に旨みを閉じ込めていきます」と料理長の佐藤直弘さん。2時間かけて焼き上げた肉は繊細に火が入り、表面は鮮やかなピンク色に。口に含むと、甘く上質な脂と旨みがあふれ出し、やわらかくしっかりとした噛みごたえのあとに、やさしく口どけする。添えられるソースは、コンソメベースと、ニンニク入りの醤油ベースの2種類。風味の違いを味わいながら、和牛料理の真髄を心ゆくまで堪能したい。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ HEARST FUJINGAHO
基本情報
記事更新/ 2012.4.18
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