職人の魂が宿るイタリアン
東京・目黒 レストラン ラッセ
料理長の村山太一さんは、京都の有名料亭で修業後イタリアへ渡り、研鑽を積んだ人。日本の心とイタリアの精神が表現された料理は、ミシュランガイドのみならず世界から評価され、今、新時代の名店として注目を集めています。「しまあじのカルパッチョ」は、そんな村山シェフの志がよくわかる初秋の前菜。昆布の老舗「奥井海生堂」の利尻昆布で魚をマリネしたのち、北海道の牧草でさっと燻す。無農薬栽培のエディブルフラワーとともにいただけば、上品な旨み、塩味、燻した香り、花の香気、オリーブオイルのフルーティさが、口中で幸せに溶け合います。
昼・夜コースともに、2種のパスタが出されるのも人気。店の顔である「4種のチーズのラビオリ」は定番中の定番ですが、この時季のもうひと品は、微粒なセモリナ粉に、ふのりを練り込んだ自家製タリオリーニ。アルデンテの心地よい食感は言わずもがな、驚くほどなめらかな喉越しは、まるで高級な日本そばのよう。
2016年7月には店内を改装。高級和紙を貼りめぐらせた美しい壁、新潟・燕の鎚起銅器(ついきどうき)の老舗「玉川堂(ぎょくせんどう)」に特注したシャンパンクーラーなど、いたるところに日本の職人魂が宿ります。コース内の料理にも時どきに日本の職人による器が使用され、その美しさに、日本でイタリアンを食べる喜びを味わえます。
Photo/ Akinori Maekawa
Text/ Noriko Yokota
基本情報
掲載日/ 2016.8.18
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