創意工夫が生み出す庶民派おでん
東京・湯島 こなから本店
都内に3店舗を展開する「こなから」の本店。夜になると古風な門構えに赤ちょうちんが映える。古民家を思わせる落ち着いた造りで、掘りごたつ式のカウンターが配されている。ぴかぴかに磨きあげられた名物「ひょうたん鍋」で温められるさまざまなおでん種。鍋からはうっすらと湯気が立ち、食欲をそそる出汁の香りが漂う。出汁はかつお、鯖、昆布、大分のどんこの軸からとり、塩で味付け。関西で和食の修業を積み、この道55年のご主人、中田利雄さんが25年かけて作りあげたこだわりの味だ。真ん中がひょうたん形にくりぬかれた「大根」、中に明太子が入った「おっぱいはんぺん」、じゃがいもを団子状にした「じゃが丸さん」、スパイシーな「鶏スパイスつくね」など一味違うおでんばかり。
練り物はすべて本店で仕込んでおり、ふわふわの「おっぱいはんぺん」は、口に含むとジュワッと出汁があふれ出す。料理もさることながら、我が家でくつろいでいるかのような居心地のよさも人気のゆえんだ。
Photo/ Kohei Nakamoto
Text/ HEARST FUJINGAHO
基本情報
記事更新/ 2011.9.20
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