創業は1948年。京都・下鴨神社のすぐ近くに店を構える「フルーツ＆カフェ ホソカワ」。店先に立つと果実の甘い香りが迎えてくれる。2007年の店舗リニューアルに伴いオープンしたカフェでいただけるのは、カットフルーツやパフェ、ゼリー、ジュースなど食べ頃の新鮮な果実を生かしたメニュー。「厳選されたフルーツはそのままでも十分な甘みと旨みがあります」と素材の個性を存分に生かし、手を加え過ぎないよう心掛けているという。山梨県加納岩の糖度13度以上の白桃・白鳳を惜しみなく使った季節限定の「リッチピーチパフェ」もナチュラルな味わいが印象的。

身がしっかりとした桃がふんだんに使われたパフェは生クリーム、ソフトクリームでシンプルに仕上げ、木イチゴで甘酸っぱさを添えている。ひとくち、桃のジューシーな味わいと甘い香りが口いっぱいに広がり、幸せな気分に誘うひと品だ。店のロングセラーであるフルーツサンドも、より軽やかな味わいを目指し、生クリームのセレクトや配合に「ホソカワ」ならではの工夫が凝らされている。ブドウ、イチジク、ナシなど旬のフルーツを使ったパフェは四季折々に内容が替わるのも楽しみ。

Photo/ Koichi Higashiya
Text/ Sawako Yamada