カウンター席に、テーブル席、個室とさまざまなシーンに応える広々としたフロア

フレンチとイタリアンの経験を持ち、海外でもキャリアを積んだ山田憙輝（やまだ・よしてる）シェフが、それぞれの技法を基に華やかに仕立てる料理の数々が訪れる人を魅了。中でも料理の要は、京都・大阪・兵庫の5軒の契約農家から届く旬の野菜です。どの皿も、まずはその日入荷する野菜ありきで構成を考えていくと話すシェフ。「食べることで元気になってほしい」との願いを込めた会員様限定の特別なランチをご用意しました。

始まりの1皿として毎回楽しみにしているお客様も多いという、この「スペシャルな前菜盛り合わせ」。日替わりの小さなお料理が通常のコースよりも多い、9〜10品盛り込まれています。この日は、わかさぎのエスカベッシュや、フォアグラを添えた鶏のガランティーヌなど。旬野菜のスープには、季節の野菜の味が凝縮されています。いろいろな味を満喫して、続くお料理への期待も高まります。

どれから食べようかと迷う、前菜盛り合わせ（写真は一例）

高知県や三重県、和歌山県などで水揚げされた旬の初鰹。皮目だけを軽く藁焼きにしてスモークしました。香ばしい香りが食欲をそそります。毎年冬にシェフが仕込む自家製からすみをふんだんにあしらい、鰹とともに食す仕立てです。またパン粉にブラックオリーブやにんにくのフライを混ぜた「モリーカ・デ・パーネ」も散らしてあります。そのさくっとした食感も小気味よいアクセントになっています。鰹のたたきをイタリア風にアレンジ、シェフのアイデアが光ります。

初鰹のスモーク。下にはアボカドとヨーグルトのサラダが潜んでいます（写真は一例）

パスタは、ほうれん草とリコッタチーズを包んだラヴィオリです。天使の海老とマッシュルーム、黒キャベツ、グリンピースなどとご一緒に。ソースは豆乳をベースに、ブイヨン、バターで風味付け。コク深くもヘルシーなひと品です。

旬の葉もの野菜を楽しんでもらいたいと、ほうれん草や黒キャベツを使ったパスタ（写真は一例）

オーストラリア産の仔羊のラックの部分を巻いた「ロートロ」は、炭火で焼き上げています。新玉ねぎは、スライスして塩を振り、玉ねぎから出た水分とオリーブオイルを一緒に火に掛けてなんと1時間ほどじわじわと加熱します。その後ミキサーに掛けてとろりとペースト状になったものをソースとして添えています。玉ねぎのうま味を凝縮させた甘くてピュアな味わいはこの時期だけの味覚です。どの皿もボリュームがありますが、野菜が多く使われているので食後感は軽やか。食べるごとに活力が満ちてくるような気がするコースです。

メインは仔羊の炭火焼き。白い新玉ねぎのソースがよく合います（写真は一例）

オーナーシェフ　山田憙輝（やまだ・よしてる）さん
「おいしく味わいながら、旬の野菜の栄養を摂ることで健やかになっていただきたい。これまでも野菜を大切にメニューを考えてきましたが、昨年は『野菜ソムリエ』の資格も取得しました。お客様にさらに野菜の魅力を伝えたいと考えたコースです。春から初夏の味を、お楽しみください」

Photo/ Makoto Ito
Text/ Ayako Miyoshi

〈美食百花 特別プラン〉

【期間】2021年4月1日（木）→2021年5月30日（日）
【ご提供時間】ランチ11：30～14：00（ラストオーダー13：00）
【料金】お一人様 6,600円　※税・サービス料込

コース内容
・スペシャルな前菜盛り合わせ
・初鰹の藁焼きスモーク アボカドとヨーグルトのサラダ仕立て 新からすみのスライスと
・ほうれん草とリコッタチーズのラヴィオリ 天使の海老とマッシュルームのバターソース
・オーストラリア産 仔羊のロートロ炭火焼き 春キャベツと新玉ねぎのソースで
・ドルチェ
・カフェ
・自家製パン

※食材の入荷状況等により、メニュー内容が変更となる場合があります。あらかじめご了承ください。

【ご予約・お問い合わせ】
TEL. 06-6225-2950（前日までに要予約）
受付時間／9：00～23：00
受付人数／１～10名様
定休日／月曜日、ほか不定休あり

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