​イル・ギオットーネ 京都店​

【美食百花特別プラン】秋の素材をちりばめた、京都発信のイタリアンこのプランは終了しています

京都・東山イル・ギオットーネ京都店

カード会員様のためにワンドリンクとお口直しのデザートをプラス。笹島シェフならではの素材づかいが楽しめる、秋の食材を盛り込んだコースは全8品

京都・八坂の五重塔のすぐ隣に2002年オープンした「イルギオットーネ京都本店」。京野菜など地元の幸を取り入れたイタリア料理を発信してきた先駆けとして名高いリストランテです。「イタリアに『京都州』があったなら……というのが僕の料理のコンセプトです」と話すのは、オーナーシェフの笹島保弘さん。

古都らしいロケーションのなか、坂道を上ったところにある京のランドマーク、八坂の五重塔の隣に立つ一軒家

初秋の献立のスタートを飾るのは、前菜の「ほおばにのせた舞茸の炭さんまのバーニャカウダで！」。竹炭を混ぜた衣でさっくりと揚げた舞茸に添えているのは、さんまをまるごと使ったバーニャカウダソース。「前菜にはまず、サプライズを用意します。これから始まるコースへの期待を高めていただけるように」と笹島シェフ。さんまにソースを添えるのではなく、さんま自体をソースにしてしまうという逆転の発想、ビジュアルもユニークです。

1品目の前菜「ほおばにのせた舞茸の炭さんまのバーニャカウダで！」

続いて登場するのは、「戻り鰹と長芋のタルタルスモーク！とインサラータとボッタルガ添え」。テーブルに運ばれてくるのは、白い煙を閉じ込めた丸いガラスの器。サービススタッフがそっと開けると、芳しい燻製香がふんわり広がるパフォーマンスがなんとも愉快です。秋のイメージを燻す香りで表現したという前菜は、戻りがつおと長芋のタルタルに長芋のエスプーマをあしらい、瞬間燻製にしたもの。たっぷり添えたサラダにはかつお節が添えられています。

「戻り鰹と長芋のタルタルスモーク！とインサラータとボッタルガ添え」は2品目の前菜

京都ならではのアプローチを最も実感させてくれるのが、パスタの1皿目「名残り鱧と松茸のスパゲッティ」。鱧は骨切りして炭火で炙ったもの。松茸の軸はコリコリとした歯ごたえを生かすため昆布と鱧のダシをベースにしたソースで煮て、傘の部分は生のまま薄くスライスして合わせています。相性の良い鱧と松茸にすだちの皮のすがすがしい香りやほのかな苦みが加わり、初秋を実感する味わいに。