戦後から続く精肉店が営む肉料理の店として、桜山の交差点に佇む「イワタ」。次男が精肉店を継ぎ、四男が市内でオールドビンテージワインを専門で扱う「ワインブティック･ラ・ターシュ」を構えることから、いつ訪れても高品質な肉とワインに出合うことができるのも大きな特徴。店の名物でもある石焼きは、遠赤外線効果が高い石を熱し、その余熱で肉を焼くというスタイル。約850度という高温で表面を一瞬で焼くため、肉汁がすべて閉じ込められた肉はふっくらとしてとてもやわらか。また、石が余分な脂を吸収するのでヘルシーな焼きあがりに。予約の際にコースで使用する肉を飛騨牛や松阪牛、近江牛など名古屋近隣のブランド和牛から選ぶことができるのは、精肉店直営だからこその強みだ。

新メニューの開発にも力を注いでおり、この夏のおすすめとして登場するのは「冷しステーキ」。土佐から取り寄せた搾りたての「ゆず果汁」で作る自家製ポン酢が、細かなシャーベット状にして添えられ目にも涼しい。たっぷりの野菜とともにいただく、暑い日にぴったりの一皿になりそう。

Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita