JR岐阜駅に直結した岐阜市のランドマーク「岐阜シティ・タワー43」。その最上階に位置するフランス料理店「フォーティースリー」は、入店すると眼前に大パノラマのスカイビューが広がる。地上160mの客席からは、昼は季節ごとにその表情を変える金華山や長良川が、夜は地平線まで続く美しい夜景が見られるため、つい食前から心が高揚してしまう。2016年4月より岐阜出身の料理長が就任したため、岐阜の食材をより多く使用した“地産地消フレンチ”色がより濃くなったメニューに。「岐阜を訪れた人はもちろん、地元の人にも岐阜の食材が持つ新しい魅力を発見してほしい」という思いが、強く伝わってくる内容・構成となった。

「岐阜春の山菜と旬の貝のヴァリエ 奥美濃古地鶏のコンソメジュレ」（写真上）もそのひとつ。鮑やサザエ、トリ貝など5種類ほどの貝が、山菜や奥美濃地鶏といった岐阜県産の食材をまとった見目麗しいひと皿に仕上げられている。ワイングラスでいただく地元の酒蔵の日本酒とのマッチングもぜひ試してほしい。

Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita