王道フレンチの、堂々たる味わいに浸る
名古屋・高岳 ラ・グランターブル ドゥ キタムラ
名古屋の閑静な住宅街・白壁地区に店を構える「ラ・グランターブル ドゥ キタムラ」。旧邸を改装した店らしい和の入口をくぐり店内へ進むと、少しずつ和から洋への趣に変化し、最奥では迎賓館を思わせる天井高6mのメインダイニングが迎えてくれる。オーナーシェフの北村竜二氏は、フランスの「シャルル・パリエ」「ジャマン」「タイユヴァン」での修業を経て、スイスの三ツ星レストラン「ジラルデ」でスーシェフとして活躍した人物。帰国後は「ミクニナゴヤ」料理長を務め、2004年にこの店をオープンした。
「レストランは劇場である」というコンセプトから、料理や空間、サービスでお客様を感動させるスタイルが支持を集め、名古屋フレンチの名店として10年以上トップを走り続けている。シェフは訪れた方の雰囲気などから嗜好を見極め、料理のスタイルをそれぞれ最適なものに変化させる。その引き出しの多さとお客様への深い愛情は、「キタムラでは同じ料理が出ることはない」と美食家たちに言わしめるほどだ。毎年3~6月にかけて開催される周年記念の多彩なコラボレーション企画は、東海地区はもとより全国から名だたるシェフたちがお祝いに駆け付け特別コースを提供するもの。多忙を極める有名シェフたちがこれだけ集うのは、シェフの人望の厚さの表れなのだろう。
Photo/ Hiroshi Mamiya
Text/ Yuko Morishita
基本情報
掲載日/ 2016.1.18
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